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【令和6年度社会貢献事業】東京レインボープライド2024でのブース出展

「理想の職場」へ虹をかける ダイバーシティ研究会の新たな一歩

城東支部 藤井 篤宜

今年で30周年を迎えた日本最大級のLGBTQ+関連イベント「東京レインボープライド2024」(TRP2024)(https://tokyorainbowpride.com/)が、2024年4月20日(土)と21日(日)の2日間、代々木公園イベント広場で開催されました。この記念すべき年に私たちダイバーシティ研究会(https://diversitystudy.tokyo/)は、中小企業診断士の団体として初めてブース出展を行いました。

当研究会は、LGBTQ+を含む多様な属性(=ダイバーシティ)の方々が自分らしく働ける職場や社会の実現を目指し、中小企業の支援を行っています。ダイバーシティ経営の推進を社会貢献の一環と位置づけ、2022年度は「中小企業における性的マイノリティの活躍支援」についての調査研究、2023年度は性的マイノリティの活躍推進に取り組む中小企業の情報交換やネットワーキングを行う事例共有会「レインボーカフェ2023」を実施するなど、継続してLGBTQ+に関するテーマに取り組んでいます。

「東京レインボープライド」は、LGBTQ+当事者並びにその支援者 (アライ)とともに「性と生の多様性」を祝福するイベントです。「誰もが『らしく、たのしく、ほこらしく』生きられるHappy!な社会の実現」という理念に賛同し、当研究会は2024年度の社会貢献事業として当イベントへのブース出展を決めました。当研究会には当事者の会員も参加しており、そのメンバーも主体的にブース出展の企画・運営に参加しました。
今年のTRP2024は、「変わるまで、あきらめない」をテーマに、2日間で延べ27万人が参加しました。また、LGBTQ+当事者の団体に加えて、多様性を企業戦略に掲げる企業の増加に伴い、協賛企業・団体は314者と過去最大を記録しました。社労士、行政書士、弁護士、司法書士などの士業団体も多く出展しており、期間中は互いの出展ブースを訪問して活動状況を共有するなど、士業間での交流も行いました。

私たちは期間中、研究会のスローガン「みんなちがって、みんないい」を掲げたオリジナルTシャツを着用し、来場者に理想の職場を短冊に書いていただく、一足先の七夕企画「職場へのあなたの願いを短冊に」を実施しました。130名以上の方に来場いただき、「自分のセクシャリティを隠さず、自然体でいられる職場で働きたい」、「性別に関係なく、自由な服装で働きたい」、「みんなが自分らしく働け、お互いが認め合える職場になりますように」といった、思い思いの理想の職場を書いていただきました。

 

当日は海外からの参加者も来場され、自身の言語で思いを綴っていただきました。その後、当研究会で5月に開催したオープンセミナーに参加された来場者もいらっしゃり、交流は現在も続いています。七夕企画の他に経営相談会も実施し、中小企業の経営者や企業のダイバーシティ推進担当者、中小企業診断士に興味を持つ学生など、さまざまな方々がブースを訪れてくださいました。最終日には、メインイベントの一つであるパレードに協賛団体の一員として参加し、約1万5千人のパレード参加者とともに渋谷から原宿を歩きました。沿道の多くの方々の笑顔と「Happy Pride!」というお声がけがとても印象的でした。
2日間を通じて、多様な背景を持つ LGBTQ+の当事者や支援者たちと時間や思いを共有することができ、TRP2024 への出展は私たちの今後の活動の糧となる大変貴重な機会となりました。私たちは、来場者の方々の一つひとつの思いと経営者をつなぐ「虹」のような存在になれるよう、今後も中小企業のダイバーシティ推進を支援していきたいと考えています。

「変わるまで、あきらめない」。一人ひとりが自分らしく輝ける社会や理想の職場の実現に向けて、私たちの一歩が社会全体の一歩となるよう、私たちダイバーシティ研究会は歩みを止めることなく進んでいきます。

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