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中小企業診断士による社会貢献事業(流通問題研究会)について

中小企業診断士に聞く!ハンドメイド作家のための経営セミナー開催報告

城西支部 左近 潮二

城西支部・流通問題研究会では、社会貢献事業としてハンドメイド作家支援活動を行っています。今年度は、「女性への経営知識の学びの機会提供と事業化への後押し」を目的とした、「中小企業診断士に聞く!ハンドメイド作家のための経営セミナー」を中心に活動しています。

11月25日(土)、中小企業診断士・税理士の上條紘輝会員より、「ハンドメイド作家向け税務の基礎」というテーマで、ハンドメイド作品の販売に関係する5つの税務問題について、オンライン講演いただきました。

「①確定申告の要否」では、「確定申告って、少しでも売上が発生したら必要なの?」といった素朴な疑問に向き合うかたちで、確定申告の仕組みについて噛み砕いたご説明を頂きました。
「②事業所得と雑所得」では、事業所得と雑所得の違いと有利不利に加えて、青色特別控除についてもご説明いただきました。
「③家事費と家事関連費」では、店舗兼住宅に係る家賃などの「家事関連費」は、原則必要経費とされないものの、業務上必要な部分を明らかに区分することによって、必要経費に参入することができるということを、事例を通じてご説明いただきました。
「④配偶者控除の仕組み」では、税額計算の考え方、配偶者控除の対象となる収入の上限、節税額などを解説いただきました。
「⑤インボイス制度」では、インボイス制度の基本をご説明いただきました。ハンドメイド作家の場合、一般消費者にしか販売の予定がなければ、適格事業者登録を行わなくても不利益は生じない一方、小売店向け販売がある場合は、インボイス対応が求められることがあるので、検討が必要とのことでした。

それぞれ、事業運営に直結するトピックスが多く、受講者の皆様にとって有意義な情報発信ができたかと思います。引き続き、ハンドメイド作家の皆様が抱えている課題に対して、私たち中小企業診断士ができることを考えていきたいと思います。

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