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中小企業診断士による社会貢献事業(城東支部社会貢献事業)

[2024/01/16]墨田区SDGsセミナー第4回実施報告~中小企業こそ取り組もう! サーキュラー・エコノミーの実践~

城東支部 武田 修寛

2024年1月16日(火)、墨田区役所にて、墨田区産業振興課主催「墨田区SDGsセミナー」第4回を開催しました。墨田区では「墨田区SDGs宣言」を行った事業者・団体がSDGsへの理解を深めて頂くため、本年度全5回のセミナーを計画しており、城東支部社会貢献事業では、当セミナーに対し各回の企画立案や当日の講師の派遣を行っています。

今回は「中小企業こそ取り組もう! サーキュラー・エコノミーの実践」と題し、昨今注目を集めるキーワードである「サーキュラー・エコノミー(循環経済)」について説明し、実際にサーキュラー・エコノミーをビジネスに取り入れている企業の実例などを紹介した後、自身のビジネスに取り入れるヒントについて考えるグループワークを実施しました。

第一部では、まず武田会員がサーキュラー・エコノミーの求められる背景と、その概念、取り組みの重要性を説明しました。無限の資源消費と排出を前提とする従来のリニア・エコノミーを続けては、地球環境が維持できず、資源が完全に再利用されるサーキュラー・エコノミーへの転換が求められており、日本を始め海外でも循環社会の実現に向けた様々な政策がとられていること、また消費者の意識も環境負荷の低い商品を求めるように変わりつつあり、循環社会に適応できない企業は淘汰されてしまう可能性があることを解説しました。その後、五十嵐会員が、アクセンチュアが提唱する5つの循環型ビジネスモデルを参考に、サーキュラー・エコノミーの実現に取り組む日本企業の実例を、アパレル産業や食品産業を中心に紹介しました。

後半は、参加者を3グループに分け、社会貢献事業参加メンバーを中心としたファシリテーターと共に、食品関連産業について、循環型社会の実現に貢献できる取り組みについて話し合って頂きました。参加者にとっても消費者として関係する馴染みやすいテーマであることから、各グループとも活発に意見交換が行われ、参加者各々の独自の視点は他の方々の気づきになったようです。また前半で説明した5つのビジネスモデルを早速活用して、食品バリューチェーンをふまえて取り組みを考えてくださったグループもありました。サーキュラー・エコノミーについての参加者の理解が深まり、この機会を通じて墨田区にサーキュラー・エコノミーが広がっていく期待を感じました。

次回は3月5日(火)に「SDGsと政策 ~SDGsの取組み推進に関する国の政策・自治体による支援策の紹介と官民連携の取組に向けて~」と題して、墨田区の施策を始め、SDGsの関する政策動向を説明する内容でセミナーを開催します。場所は墨田区が区内産業活性化と新産業の創出を目的に昨年10月にオープンした「SUMIDA INNOVATION CORE」を予定しています。次回はいよいよ本年度最後のセミナーです。墨田区でSDGsを取り入れた企業活性化や事業創出に貢献できるよう、社会貢献事業メンバーで活動を続けてまいります。

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