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コンサルティング・ビジネス研究会 StepUpマスターコース 第9回受講報告

三多摩支部 与田 太一

2月18日(日)に、としま区民センターでStepUpマスターコースの第9回講義が開催されました。
今回の講義では、受講生が開催した「自主企画セミナー振り返り」を行うとともに、受講生による「ホットシート・コンサルティング」と「動画マーケティングの課題発表」、「スモールM&Aの現場や最新動向」について学びました。

1.自主企画セミナー振り返り
受講生が講義で学んだことを実践活用する場として取り組んでいる「自主企画セミナー」に関して、先月に引き続き、検証とディスカッションを行いました。まず岩本講師より「科学的な検証」を行うことの重要性が提示され、各チームがセミナーの実施内容、集客、収益、運営などについて各々15分の報告を行い、それに対して受講生、講師、トレーナーからそれら検証に対する講評や質疑応答を行いました。
2チームとも、先行してセミナーを行った1チームの検証などを踏まえて、セミナーでの役割分担などをしっかり行うことができ、集客・収益に関しても概ね目標を達成することができました。一方、課題として、「明日から活用できるDXセミナー」を行なったチームからは、中小企業の実態に即した業務選定ができておらず、“明日から活用できる”というテーマを目当てに参加された中小企業にとって、完璧に合致するようなDXのユースケースを提供できなかったという反省もありました。また、セミナータイムマネージメントがやや上手くいかなかった、会場が狭かったなどの課題が出てきたので、次回のセミナー実施の改善点としていきたいと思います。
岩本講師からは自主企画セミナー全体の講評として、セミナー集客のポイントや、セミナーセールスの際に診断士のネットワークを利用すること、セミナーのフロントエンド・バックエンド商品の重要性などの指摘がありました。
今回実施したセミナーで多くの経験をすることができたので、検証や講評を踏まえながら、今後の研究会の活動や自分達の診断士活動に活かしていきたいと思います。

2.ホットシート・コンサルティング
ある受講生メンバーの独立診断士を目指す上での悩みをモデルケースに、ホットシートコンサルタントの手法を用いた経営支援のシミュレーションを行いました。
ホットシートコンサルティングとは、少人数間の会議で行うコンサルティングではなく、セミナーなどの場で、公開でコンサルタントと受講生がグループでコンサルティングやディスカッションを行う手法のことです。
発表を行なった受講生は、企業内での物流や購買の経験、5年後には公的機関の支援を含む海外支援の専門家と海外スタッフの教育経験があり、将来的には中小企業のサプライチェーン構築の支援を行いたいと考えています。
講師からの講評として、誰にどのような業務を提供するのかをもっと具体的に深掘りしていくことで、自分の強みとコンサルティングメニューが明確になるだろうというアドバイスがあり、受講生自身も自身の差別化戦略について今後より深掘りをしていくつもりです。

3.動画マーケティング 課題発表
StepUpマスターコースの動画マーケティングに焦点を当てたカリキュラムの一環として、1つのチーム3名がその発表と質疑応答を行いました。
発表を担当した受講生は動画マーケティングで、動画の文字起こしや、テキストを動画用の音声に変換するツールを紹介し、実際にセミナー参会者へ手を動かして説明することで、明日にでも使える有意義な情報を共有しました。
受講生からのフィードバックもあり、発表者、受講生ともに動画マーケティングへの知識を広げることができました。次回講義では残りのメンバーの発表が予定されています。

4.スモールM&Aの現場や最新動向
経験豊富なM&Aアドバイザーである齋藤由紀夫講師より、中小企業向けのスモールM&Aに関する基本的な情報と最新の動向についての講義がありました。
齋藤講師からは、今後10年で50万の中小企業がM&Aを必要としている一方で、この分野で活躍できる人材はまだまだ少ないという状況が伝えられました。また、M&A成功のコツとして買収後の文化を押し付けない一方、適切な撤退基準を設定することの大切さなどが伝えられました。
セミナーの後半では、受講生がディスカッションと発表の時間を持ち、各々が講義の感想を述べるとともに、M&Aを行うとしたら自身がどのような役割を担いたいかについての議論と発表を行いました。私としては、新規事業立ち上げの経験が多いことから、新規事業としてのM&Aであれば実施することができるという意見を述べました。
齋藤講師の講義は、受講生にとって、スモールM&Aというこれから伸びる分野に対する知見を得る貴重な機会になりました。私としても、中小企業の後継ぎに伴うM&Aの相談は増えてきていると感じており、今回の講義をもとに、より中小企業のメリットになるようなM&Aの診断業務をしていきたいと考えています。

今回は自主企画セミナーとともに、「動画マーケティング」「スモールM&A」というこれからの中小企業にとって重要となってくるトピックを扱いました。このような最新の知見を得られたので、今後も中小企業の支援に活かしていきたいと思います。

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