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「百戦錬磨の商店街診断士」の情熱に、心を燃やされる

城北プロコン塾 第9回講義受講報告(2024年2月17日受講)

2月の寒空のもと、朝9時にJR十条駅にて集合したプロコン塾生が向かったのは「十条銀座商店街」。「百戦錬磨の商店街診断士」こと鵜頭講師の案内による商店街視察から講義が始まりました。商店街と加盟店の関係性や運営の工夫、にぎわいの生みだし方など、話で聞くのと現場で見るのとは大きな違いがあるものです。事前に現場を見ていたおかげで、視察後に予定されていた十条銀座商店街振興組合の石井事務局長と小松事業部長による商店街の取り組みや課題についての話の理解も進みました。

印象的だったのは「十条銀座商店街のありたい姿は?」という問いに対して、小松事業部長から「各店舗の売上が上がることだね。商店街に本屋がないのでほしいという声が届くけど、みんなが本を買っていたら今も本屋はあるはずだから」という答えが返ってきたことです。商店街ににぎわいをつくり出すだけでなく、しっかりと店舗にお金を落としてもらうことが、商店街振興の本質なのだとあらためて気づかされました。

続く商店街支援の座学講義では、鵜頭講師の「商店街支援をやりたい人はいますか?」という問いかけからスタートしました。周りの受講生は手を挙げていましたが、私は手を挙げていません。「商店街支援は食えない」と聞いていたからです。ところがその後の講義で「誰がなんと言おうと自分が守りたいものを守る」「まちづくり支援を食べていける市場にする」「商店街に限らず、あなたが関わっている業界で誰が一番苦しんでいるのか。その人たちを救えば業界は変わる」などの熱い言葉を浴び、考えが一変しました。

食える、食えないで判断するのではなく、救いたい人たちを救い、食える仕事を自分でつくる、私も執筆業を通じて毎年約100軒の美容室に訪問している経験と、働き方改革や組織開発の事例取材を通じて得た知見を武器に、離職者を減らし元気な美容室を増やしたいと思います。そして、いつか「百戦錬磨の美容室診断士」を名乗れる人間になることが目標です。

 

城北支部 外山武史

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