城東支部「墨田区の江戸野菜 『第3回 寺島なす★祭り!』開催報告」
城東支部 豊田 裕史
はじめに
7月21日(日)、NPO法人 寺島・玉ノ井まちづくり協議会(以下、てらたま協議会)が主催する、地域活性化イベント「第3回 寺島なす★祭り!」が、隅田公園そよ風ひろばで開催されました。
「寺島なす」は寺島(現在の墨田区東向島)付近で栽培されていた江戸東京野菜の一つで、徳川の将軍も食した、小ぶりで甘みの強いなすです。つい最近までは幻の野菜と化していましたが、てらたま協議会はその復活に取り組んでおり、「寺島なす★祭り!」もその一環となります。城東支部地域支援部では、同協議会まちづくり活動の一つであるこのお祭りの企画立案から運営までを支援しました。
イベント内容
お祭りの目玉イベントは、墨田区内の飲食店9店舗が自慢の寺島なす料理を競ったN-1(なすワン)グランプリ。来場者が食べ比べて投票を行い、N-1グランプリ優勝者が決まりました。その他、青果リレー(聖火の代わりに青果寺島なすを金色のトーチにいれて運ぶエキシビションリレー)、江戸東京野菜トークセッション、寺島なすイメージキャラクター「寺島茄子之介」のオリジナル盆踊りなど、寺島なす尽くしの楽しいイベント盛りだくさんの内容となりました。
会場の様子
熱中症が心配されるほど茹だるような暑さの中、多くの方が帽子や日傘で暑さ対策をして来場されていました。N-1グランプリに参加されたお店はどこも好評で、早い時間帯に完売となるお店もありました。お昼過ぎに気温は最も高くなりましたが、暑さに負けまいと、多くの方が寺島茄子之介音頭の盆踊りに参加され共に汗を流して踊りました。そして最後には、青果リレーの100人連続トーチキス達成を目指して、子供からお年寄りまで多くの方に協力していただき感動のフィナーレを迎えました。
N-1(なすワン)グランプリ
さっぱりとした寺島のナスの南蛮漬け、見た目も可愛い寺島なすのピンチョス、ボリュームたっぷりの寺島なすカレー等、非常にバラエティ豊かな寺島なす料理が各店舗に並びました。その中で大接戦を制し、第3回N-1グランプリの栄冠を手にしたのは、「かめぱんカフェ・すみだ食育goodネット・北海道芽室町」のチームです。寺島なすを具材に用いたモチモチのピザが、多くの人の胃袋を満たしてくれました。
江戸東京野菜トークセッション
江戸東京野菜について学ぶトークセッションが行われました。寺島なすの歴史や特徴について、クイズも交えて楽しく学ぶことができました。寺島なすの料理を楽しみながら耳を傾ける方も多く、五感を通じて寺島なすについて学ぶ時間になりました。
最後に
「第3回 寺島なす★祭り!」は、てらたま評議会のリーダーシップのもと、多くの団体や地域の方々のご協力もあり、無事大成功に終えることが出来ました。イベントに参加するまでは、寺島なすを食べたこともありませんでしたが、寺島なすの歴史を学び、様々な寺島なす料理を楽しんだことで、すっかり寺島なすのファンになりました。寺島なすで地域を盛り上げていこうするとする、参加者やてらたま評議会の方々の熱意を肌で感じることが出来て、とても素晴らしいイベントだと思いました。次回の「寺島なす★祭り!」も楽しみにしています。