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城南支部ものづくりイノベーション研究会 工場診断

城南支部 髙田 浩一郎

8月20日(火)大田区産業プラザPiOで「城南支部ものづくりイノベーション研究会 工場診断」の診断報告会が開催されました。この工場診断は「ものづくり診断」のスキルを高めるために、ものづくりイノベーション研究会が毎年実施する活動です。例年ものづくりのまちである大田区の工場に伺っていますが、今年は大田区に事業所を持つ(株)マサオプレス様の川崎工場を訪問しました。同社は試作から小ロット品まで金属加工に総合的に対応できる技術力で多くのお客様からの信頼を獲得し今日に至っています。

●工場訪問そして経営者ヒアリング
8月2日(金)午後に(株)マサオプレス様の川崎工場を訪問しました。工場の広さもあり参加者は8名ごとの2班に分かれました。工場に到着後、会議室に案内いただき、宮澤社長から会社のミッションやビジョンなどの概要についてお話を頂いた後に現場見学が始まりました。
3階建ての工場は空間を効率的に利用して設備を配置してあり、しっかり整理・整頓・清掃が行われていました。多数のプレス加工・板金加工・機械加工の設備の中、空調設備が整った快適な環境で社員の皆さんが作業を行っていました。宮澤社長からは参加者からの矢継ぎ早の質問に丁寧にお答えいただき、1階見学の際はレーザー加工機の実演まで見せていただきました。
工場訪問の後、夕方から場所を変えて大田区産業プラザPiOで宮澤社長にヒアリングをさせていただきました。1時間近くのヒアリングで参加者からの多くの質問がありましたが、それら一つ一つについて宮澤社長から丁寧にお答えいただきました。

●班別の経営分析報告書作成
その日に、班ごとに分かれ経営分析報告書の作成の打ち合わせをしました。その後、作成作業は役割分担に基づいた個別ワークが中心で、適宜メールで情報交換、またオンライン会議も複数回行いました。どのような提案を行えば宮澤社長に“刺さる”だろうか、そのような視点で議論・校正を重ね、一つの診断書にまとめていきました。

●診断報告会
8月20日(火)18時から大田区産業プラザPiOで宮澤社長をお迎えして診断報告会を行いました。各班の報告は会社の現況分析から始まり、若手人材採用やビジネスマッチングや展示会への参加など、重点項目であった人材育成・販路拡大・生産性向上の3つの点を中心に各班から様々な提案を行いました。宮澤社長には全ての提案にじっくりと耳を傾けていただき、「報告書を参考にして今後の戦略を検討したい」とのお言葉を頂きました。
診断報告会のあと、大田区産業プラザPiOの近くにある飲食店に移動して懇親会を開催、宮澤社長にも参加いただきました。参加者は診断報告を終えた充実した気持ちで美味しいお酒と食事を頂き、宮澤社長との歓談も大いに盛り上がりました。

私は製造業とは無縁の新人診断士ということもあり、レーザー加工機はテキストや動画の中でしか見たことが無く、現物を見てとても感動しました。お忙しい中お時間を割いていただいた宮澤社長には感謝の言葉しかありません。
今回の工場診断を通して、ものづくりの現場を見学し、製造業に精通している診断士の方々と一緒に経営分析報告書を作成するプロセスの中で「ものづくり診断」の多くを学ぶことができました。

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