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【令和6年度社会貢献事業】小学生のための経済を学ぶ参加体験型学習

小学生のための経済を学ぶ参加体験型学習

城南支部 梅澤 尚稔

今年度、城南支部では社会貢献事業として昨年度に続き小学生を対象としたお金、商業、地域産業を学べる社会教育事業を企画しました。昨年度は販売体験のみの実施でしたが今年度は販売体験に加えて①診断士によるこども向けのお金の教室、②販売体験で販売する商品を実際に製造する事業者からの商品説明を企画し経済の基礎、地域産業への関心を高める事を目的としました。
実施は2024年11月9日(土)、昨年度と同様、目黒区商工まつりリバーサイドフェスティバルで二部構成で行いました。第一部は11:00~11:45で「お金の教室」と事業者からの商品説明を実施しました。第二部は13:30~15:15でこども店員の特設ショップを開催する形で行いました。実施に際してNPO法人目黒中小企業診断士会に商工まつり実行委員会との会場などの事前の調整、当日のサポートメンバーの派遣などの協力を頂き共催しました。今年度、参加した児童は小学2~4年の男女17名でした。
第一部の「お金の教室」ではお金の起源からお金が果たす役割やお金の種類、お金の大切さをクイズや質問を通じて説明しました。第二部の販売体験は一般のお客様から現金を頂きます。お客様から頂くお金、商品を提供してくれた事業者に支払うお金はどちらも「ありがとうの印」でありお金の大切さを伝えました。また2事業者より商品の説明をして頂き商品のこだわりやお菓子作りへの想いを語っていただきました。第一部ではクイズや質問に対して積極的に挙手、発言して、自分なりの考えをしっかりと伝えるこどもが多かったのが印象的でした。


第二部では参加児童17名を3チームに分けて各チーム45分間の小売体験を行いました。各チーム内では接客、注文票の記入、会計、包装・商品お渡しと4つの役割を分担して時間内で役割を変えながらそれぞれの業務を体験してもらいました。各チームの店舗運営は目黒中小企業診断士会の会員を含めた6名のボランティアと参加児童が普段通う児童館の先生2名にサポートを頂きながら行いました。
販売する商品はめぐろ観光まちづくり協会「めぐろ土産」から3事業者4商品、城南支部にて実施した「めぐろ創業塾」の卒塾生で創業された1事業者から2商品で計4事業者から6商品を提供頂きました。プリン、クッキー、フィナンシェと子供にも親近感が湧く商品です。
特設ショップが始まると同世代の子やそのご家族、ご年配の方など様々な方が購入して頂きました。一時的に客足が途絶えた際、児童館の先生の提案で呼び込みをしようと一人の児童を誘って2回ほど会場内を歩いて実施しました。その成果もあってか呼び込みを終えて店舗に戻った後は客足が増えました。呼び込みを行った児童はとても嬉しそうに笑顔がこぼれていました。


販売体験後のこどもたちからは「お金の勉強も復習ができて良かった」「難しかったけど、お客さんの笑顔が見られたから嬉しかった」「ちょっと辛かったけど、将来のための練習っぽかったから良かった」「値段とかもちょっと怖かったけど、間違えないで言えてできて良かった」「商品を紹介するのが楽しかった」といった感想が聞かれました。
今回は販売体験に加えてお金の教室、商品を提供頂いた事業者からの説明を加えたことで商売を身近に感じながらお金の重要性やモノを売る事の難しさ、感謝の気持ちの大切さを学ぶことが出来たと思います。ご説明を頂いた事業者から次回はぜひ製造しているところを見学できる機会を設けたいとの提案も頂きました。この活動を通じて将来あるこどもたちの経済への関心を高め地域産業との繋がりを設ける事は中小企業診断士の社会貢献の一つであり継続して根付かせていきたいと思います。

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