商店街支援の最前線で見えた、地域活性化の鍵 (第9回 城北プロコン塾午前の部報告)

城北支部 井上 望
凛とした空気が肌を刺す2月の朝。普段は空調の効いた会議室で行われる城北プロコン塾ですが、今回は屋外で、商店街支援の第一人者である鵜頭誠会員を講師に迎え、「令和時代だからこその商店街支援の必要性と在り方について」の講義が始まりました。
午前中は、講師の案内のもと十条銀座商店街を視察した後に、商店街振興組合の小松事業部長から商店街の取り組みについて説明と質疑応答が行われました。実際に商店街を訪れることで、その存在が地域にどれほど根付いているのかを肌で感じることができました。また、商店街を支える方から活性化に向けた熱い想いや、近年増加している外国人経営者の組合加入問題など生の声を聴くことができ、その維持・発展の難しさを実感することができました。
午後はいつもの会議室に戻り、講師が長年取り組んできた商店街伴走支援の事例紹介、商店街活性化の効果検証のための支援パッケージについて学びました。経済合理性が加速して閉塞感が増す令和時代において、商品と共に「安心」と「お客様の問題解決」を提供する地域コミュニティの核である商店街の役割の重要性を再認識する機会となりました。
私はB2Bメーカーの経営企画部門にて、管理会計を軸とした原価管理や事業計画の作成などの業務に携わっています。将来は独立診断士として、東京だけでなく、自分が生まれ育った兵庫県姫路市の地域活性化にも貢献する活動をしていきたいと考えています。今回の講義を通じて、商店街支援の観点から地域活性化への取り組み方や、人と人とのつながりの大切さなど、多くの学びを得ることができました。これからの診断士活動においても、この学びを活かしていきたいと思います。
城北支部 井上望 inouenzm=gmail.com
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