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城西支部「独立志向診断士向けベーシックセミナー」開催報告

城西支部 川上 秀生

「ある独立診断士の4年間の軌跡」

2025313日(木)「独立志向診断士向けベーシックセミナー」(支部活性化委員会主催)がなかのZEROにて開催されました。講師は+M Consulting Labo代表コンサルタントの大村貴志会員これまでの経験と実体験に基づいた講義を通じて、独立開業に対する意識と覚悟が一層深まりました。単なるノウハウの共有にとどまらず、「自分はどう在りたいのか?」という本質的な問いに向き合う時間となりました。 

セミナーの冒頭で示されたのは、「独立・開業に関する意識面において、少なくとも一歩は前に進」というゴールでした。これは、現実を直視しつつも前向きに未来を設計していこうというメッセージであり、背中を押されるような気持ちになりました。 

大村会員が語ったのは、理論ではなく実体験に基づくリアルな「独立の歩み」でした。特に印象に残ったのは、開業直後に行ったSWOT分析のお話です。「営業が苦手」という自身の弱みを明確に捉え、それに対して紹介者や営業代行を探すなど、具体的なアクションにつなげていた点には感銘を受けました。また、「手帳を真っ黒にする」という方針は、収入の不安を和らげるだけでなく、自分の経験値を増やすための戦略としても非常に実践的だと感じました。 

 さらに、大村会員は「ヒト・モノ・金・情報・ノウハウ」という経営資源をどう捉えるかについても触れていました。特に「ヒト」に関しては、業界内で顔が知られていなければ“存在していないのと同じ”という言葉が印象的でした。これは、ネットワーキングや継続的な関係構築の重要性を再認識する機会となりました。  

セミナー後半では、1年ごとに設定してきたテーマと、その年に行った活動内容を振り返る形で紹介がありました。「何でもやる」から始まり、「公的支援の波に乗る」、「民間・地方へ展開」など、ステップごとにしっかりと戦略を立てて取り組んでこられた姿勢には、学ぶべき点が多くありました。ブランディングと収益性のバランスを取りながら、持続可能な働き方を模索する姿勢には大きな刺激を受けました。 

最後に「あなたの場合は?」という問いが投げかけられ、セミナーを聞くだけで終わらせず、自身の今を振り返る時間が設けられました。この構成が、自分自身の独立プランを具体的に考えるきっかけとなり、とても効果的だったと感じます。 

このセミナーで私が最も学んだことは、「不安と共存しながらも一歩を踏み出す勇気」の大切さです。独立は自由である一方、責任も伴うものです。だからこそ、夢だけでなく現実的な計画や準備が不可欠だと気づかされました。これから、自分自身がどのような「あるべき姿」に向かって歩んでいくのか、その道のりに、このセミナーでの学びをしっかりと活かしていきたいと思います。 

以上 

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