同じ目線で話を聞く、生き残りが厳しい飲食業経営者に寄り添う伴走支援を
第3回 城北プロコン塾午後の部報告(2024年8月17日受講)
台風9号の直撃が懸念されましたが、無事リアル開催できました。石川知穂講師は、足を剥離骨折されたばかりと心配な状態でしたが、ほぼ立ちっぱなしで熱量の高い講義をしていただきました。講義は、都度受講者に質問を投げかけ、改善策を考えるワーキングもあり、笑いもある、楽しくより実践的な内容でした。
飲食・サービス業について、講師の担当事例をベースに説明いただきました。飲食・サービス業へ訪問時の具体的なイメージができました。
講義内容は、飲食業界は5年後存続率が20%以下という厳しい状況のため、(相談外であっても)資金繰りなどを一緒に考える必要があること、飲食業は製造業+サービス業の複合体で、両方の要素が必要なこと、具体的には①留意点として、4つの問題点と3つの視点の事前準備、②KPIとKGI、事業計画の策定の援助が必要、③DECAXとファンベース志向について、④ターゲット別PR手法、⑤飲食店とサービス業の経営指標(FL、FLR)、⑥ESの必要性、⑦業務マニュアル・チェックリストの整備、などです。診断士試験で勉強した内容を、実際にどう活用するかが理解できました。
また、「怒られたくない、同じ目線で話を聞いてほしい」という社長の本音の話は印象深く、診断士に求められる伴走支援の心構えをあらためて再認識しました。
私の実家は、福島県で老舗の蕎麦屋を営んでおり、幼少期から飲食店経営の難しさや楽しさを間近にみています。しかし以前に専門家派遣で飲食店へ訪問した際は、支援事業の内容確認に留まり、相談外の内容まで深掘りはできませんでした。今後、本講義で学んだ内容を実践したいと思います。ありがとうございました。
城北支部 畑田清文 kiyofumi.hatata=gmail.com