経営改善でコンサルタントに求められるのは「知識の選択力と活用力」!
第2回城北プロコン塾受講報告(7月16日受講)
第2回の午後のプロコン塾の講義は、塚越祐之講師(東京協会会員)による「経営戦略~事業特性に合わせた経営改善~」でした。経営改善計画のコンサルティングに関するノウハウやポイントが詰まっていました。「やることは地道ですが、結果は劇的です」の4つの実例では、アンゾフの製品・市場マトリクス、ライフサイクル、5 Force分析といった知識の活用方法を学びました。実際の活用例を目の当たりにしたのは、私にとって大きな気づきが得られるものでした。圧巻だったのは、グループ演習の塚越講師の解説です。使っている分析方法は診断士なら必ず知っている知識でした。しかし、事業特性にもとづいて問題を分解し、独自の視点で優先する指標を決めて導き出された提言内容でした。机上の試験勉強の延長では出てこない知識の選択力と活用力に感銘を受けました。
私は、化学企業でプラントエンジニアの仕事に従事した後、IT業界で生産管理システム、IoTやAIの活用を提案してきました。これまでの経験や知識を活かせる領域を中心に、顧客を起点に考え、データを活用し、伴走支援を行うことができる診断士を目指しています。顧客を起点に考えるとは、講義の中に出てきた「事業特性に合わせる」ことだと気づきました。知識や経験を活用して伴走支援を行うには、実際に支援の現場に出てのたうちまわってノウハウを身に着けることが必要であると認識を新たにしました。今後は、塚越講師に教えていただいた城北支部の企業経営研究会にも参加し、自分自身の引き出しを増やす努力を継続したいと強く感じた講義でした。
城北支部 柳澤 政夫 yanagisawa.masao@nifty.com