1. HOME
  2. Members
  3. BCP・CSR研究会の8月度例会報告 総務部門の役割と東日本大震災での対応

BCP・CSR研究会の8月度例会報告 総務部門の役割と東日本大震災での対応

城南支部 安藤 一彦

私は8月4日(木)に開催された8月度の研究会例会に参加しました。全員で10名の会員参加があり、岡洋一会員から、経験に基づいた「総務部門の役割と東日本大震災での対応」についての講演があり、以下にその概要を紹介します。

1.「地震対策・BCP」に対する総務部門の役割
・企業にとって、「地震対策・BCP」は総務部門の業務の一部である。
・社内向け業務(内部統制・リスク管理等)と社外向け業務(突発対応業務・危機管理等)がある。

2.震災当日までを振り返って
・平成14年:愛知県にある事業所の総務部へ赴任、事業所の地震対策を見直した。
・平成18年:本社事業所人事グループへ赴任、本社事業所の地震防災対策を見直した。
・平成19年:総務部長、東海地震を想定し、「地震対策・BCP」業務の優先度は高かった。
・平成23年:東日本大震災の当日、本社で勤務中であった。東北の主力工場が大被害を受けた。

3.当時の地震対策、BCPの棚卸し
・決めておいて良かったこと:対策本部の位置づけを規定、帰宅困難者対策、予算の確保
・備えておいて良かったこと:対策本部事務局のチェックリスト、安否確認システム、発電機等
・実施しておいて良かったこと:主力事業所のBCP策定、避難訓練、地震保険の付保等
・M8では役に立たなかったこと:工場の耐震補強、機器の転倒防止

4.中小企業経営者の役割
・中小企業経営者の自然災害への取組みに関する調査データの紹介
・身の丈に合ったBCP策定の指針(例)
・中小企業庁「中小企業BCP運用指針」
・業界団体の事業継続計画
・中小企業庁「事業継続力強化計画」

BCP策定や地震対策の実施には、「遅い」という言葉はありません。発生前ならば・・

 

関連記事

アーカイブ