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2022年度第4回スキルアップ勉強会「飲食業における販促に有効なWEBマーケティング手法」に参加して

城西支部
小原英治

城西支部 支部活性化委員会主催のスキルアップ勉強会第4回「飲食業における販促に有効なWEBマーケティング手法 ~コロナ禍での消費者意識の変化への対応~」(講師:ビジョンパートナーズ永田朋之会員)が、2023年2月24日に中野区産業振興センター会場とZoomのハイブリッド形式で開催されました。コロナも収まりつつあり、対面式の研修が再開され始めています。対面で講師の方の熱意ある語り口に触れているとそれだけで理解が深まります。

私はIT企業に勤めている企業内診断士であり、Webマーケティングぐらい語れないといけません。永田講師はセールステック関連でも講演をされているその道のプロですので、楽しみにしていました。

まずはコロナやウクライナ戦争による飲食業の環境変化と課題を説明されました。コロナ禍で飲食店を利用しなくなったり利用店舗を変えたりと売上へのインパクトがある一方で、戦争の影響でアルバイト時給も原材料も値上げされています。損益分岐点売上高比率が高い飲食業では耐えられません。そこで永田講師はインターネットの有効活用をおすすめしています。

しかし食べログなどのサイトは徐々にその信用を失いつつあり、いま活用すべきなのはGoogleビジネスプロフィールだと指摘、その有効活用を今回の講演で説明してくださいました。

そのなかで永田講師は、そもそもGoogleビジネスプロフィールを正しく運用していないことに課題を見つけられています。ただすぐにビジネスプロフィールを改善すればいいのだと飛びつきません。ここで一旦しっかりとステップを踏んで展開することを提案されています。

ステップ1はターゲット顧客のインサイト分析、ステップ2は店舗のコンセプト、ステップ3で初めてGoogleビジネスプロフィールの活用方法の具体的な手法、ステップ4は今回割愛(残念)、ステップ5でWebマーケティング全体の導線設計や仕組みの構築をする、というこれらの5つのステップで飲食店の売上拡大に貢献できるという流れです。

自分の店舗の立地から狙うべき商圏や客層を明確にし、食べログなどのクチコミをテキストマイニング手法で分析し、自分の店舗の利用者からみた特徴点を抽出していきます。これらによって店舗コンセプトを意識化し言語化していくことを手伝っていく。鮮やかな手法です。店舗コンセプトができることで統一性・一貫性のあるプロモーションが可能になります。ここまでくればGoogleビジネスプロフィールの出番です。

Googleビジネスプロフィール(検索結果としてはローカル検索といいます)はGoogle検索をすると、広告枠の次に出てきますので、実はSEO対策的にもおいしい場所を最初から抑えているわけです。

ビジネスプロフィールとして、キーワード設定や情報/写真の充実・最新化、投稿機能の活用などを行うことでSEO(この場合は地図なのでMEO)対策をするのですが、このなかで印象に残ったのは、NAP情報の整備です。名前、住所、電話番号の3点セットがさまざまな口コミサイトに載りますが、その際にこの3つの表記を合わせていくことが大切だ、というわけです。電話番号でいえば、03-1234-5678と03(1234)5678では違う電話番号になってしまうそうです。NAP情報を合わせることでMEO対策になるというのは驚きました。

たくさんのTIPSをご提供していただきましたので、この紙面でもすべてをご紹介したいところですが、紙幅の関係で難しそうです。永田講師の次の講演を期待しましょう。最後になりますが、永田講師、どうもありがとうございました。

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