第6回 知のホットコーナーに参加して
中央支部
宮川 公夫
令和4年度最後の知のホットコーナーに参加しました。
マスクの着用が個人の自由となる前の最後の週の実施でしたのでリアルとリモートを組み合わせたハイブリッド形式での開催でしたが、リモート参加45名を含めた60名を超える大盛況の中で具体的で非常にわかりやすい内容でした。
今回の講師は、ライフスタイルジャーナリストの吉野ユリ子氏でした。インタビューライター、ブランディングライターとして、女性誌や広告、Webを中心に企画・編集・執筆、講演、キャスティング、コピーライター、コンサルタントとして活躍されています。
実務補習では、診断士に必要とされる3つのスキルとして「支援する力」、「話す力(プレゼンテーション力)」、「書く力(文章表現力)」が示されていますが、今回のお話からは特に優れたプレゼンテーション力を学ぶことができました。聞き取りやすくわかりやすいテンポで、プロのインタビュアーとしての工夫やその背景について話していただきました。そのため、それぞれの場面を具体的にイメージすることができました。
最初に「何のために聞くの?」というインタビューにおける目的意識を確認することが重要であるということを説明されました。改めてインタビューを考えると、私たちはさまざまな場面で相手(インタビュイー)から聞き出していて、気配りが必要であると気づきました。「よいインタビュー」をするための心がけとして、相手の恐怖心を払拭するための聞き方がポイントなのです。さらにこれらを実践するための準備として、「企画書」や「質問票」を用意しておき、事前情報を整理してインタビューを進めていきます。
「聞く」ためのテクニックとして、言葉やしぐさ、的確に相槌を打つことや聞きにくい話を上手に引き出すためのコツ、メモや録音を効果的に活用することなどは参考になりました。録音した音声を文字起こしするスマートホンのアプリなどが紹介されました。
限られた時間をフルに活用され、充実した内容でした。質疑応答では、当日の服装選びのポイントについての質問があり、聞き手を意識して選択された理由と気配りを説明されていました。吉野講師に感謝を申し上げます。