墨田区SDGsセミナー第1回実施報告（城東支部社会貢献事業）　企業経営とSDGs～キホンをおさえて経営に活かそう～

城東支部 宮田　昌尚

城東支部社会貢献事業では、2023年度の主要活動の一つとして、墨田区産業振興課が主催する「墨田区SDGsセミナー」の運営協力を行っています。セミナーの対象は「墨田区SDGs宣言」を行った事業者・団体（7月中旬現在、約270件）で、テーマを変えながら全5回のシリーズとなります。各回の企画立案や当日の講師、参加者募集チラシの作成など、城東支部社会貢献事業で担当します。会場は眺望のすばらしい墨田区役所内の会議室。毎回30名を定員としてリアル開催です。

暑さが増してきた6月27日（火）の午後6時から、第1回の墨田区SDGsセミナー「企業経営とSDGs～キホンをおさえて経営に活かそう～」を開催しました。講師は「サーキュラー・エコノミー」チームの横山由香会員。初回にふさわしく、世界の共通目標であるSDGs誕生の経緯と意義から最新の話題まで、そして取り組むメリットと進め方へと、SDGs全般への知見を生かしてポイントを突いた解説が展開されました。

セミナー後半で、参加者によるワークショップを行うのも当シリーズの特徴です。「墨田区SDGs宣言」はしたものの、具体的な取り組みをどう進めていくべきかと迷っている事業者・団体も多い中、参加者同士の情報共有が重要だと考えるためです。第1回のワークショップでは、参加者20名が5グループに分かれ、診断士メンバーが各グループにファシリテーターとして入りました。各社の活動状況や悩みを情報共有してアイデアを出し合うと、従業員に意識浸透を図るにはどうしたらいいか、といった共通の課題も見えてきました。

今回は初回ということもあって、参加者のSDGsへの取り組みがどの程度進んでいるのか予想しにくいという難しさがありました。基本のおさらいから本格的な実行への第1歩と想定しましたが、アンケートの結果を見ると、講義もワークショップも満足したという回答が多く、おおむね狙いは合致したといえます。グループワークの進行など、さらに改善の余地が分かってきた部分もありますので、次回以降に生かしていきたいと考えています。

第2回は8月１日で「気候変動経営の実践」でカーボンニュートラルへの取り組みを探ります。第3回は10月に「危機を乗り越える強くしなやかな『人と経営』とは」、第4回は2024年1月に「サーキュラー・エコノミーの推進」、第5回は2024年3月に「SDGsと政策」と続く予定です。我々プロジェクトメンバーとしては、参加事業者・団体の皆さんの活発な議論から、SDGs推進への現実的な課題を多く学ぶ機会でもあります。研修の内容を濃いものにすべく努めながら、より多くの企業支援に生かしていけるように理解を深めていきたいと思います。