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住民参加ワークショップ実施~広島県神石高原町版「知的資産経営報告書」作成プロジェクト活動報告

城東支部 金井 秀悟

8月21日(月)~22日(火)、広島県神石高原町版「知的資産経営報告書」作成プロジェクトにおいて、町の中高生、一般住民がそれぞれ参加するワークショップ実施を主目的とし、今年度3回目の現地訪問を行いました。

今回の訪問は、町で生活し、町の事を一番知っている住民に、「神石高原町の将来を考えるワークショップ」に参加して「30~50年後の神石高原町」を意識した議論を行ってもらい、その内容を知的資産経営報告書に盛り込んでいくためのものです。ワークショップ自体は我々中小企業診断士が主体として行うのではなく、昨年度の経営デザインシート(以下KDSと記載)研修受講生有志と、今年度より新規で参加する若手職員有志を主体とし、KDSの説明を含めた全体説明役、班毎のメインファシリテーター、書記役を職員有志メンバーが担い、参加者は中高生、一般の方々、我々診断士はサポート役として運営しました。

ワークショップ実施前には、参加する職員有志メンバーと事前ミーティングを行い、ワークショップの流れ、職員有志メンバーの役割を説明し、疑問点を払拭しました。
ワークショップは全2回(各2時間の計4時間)で中高生の部、一般の部と分け、それぞれの前半パートではKDSを参考にした議論を行い、後半パートはフリーディスカッションで進めました。

中高生の部では3チームに分けて議論を行いました。当初はカフェやファーストフードといった都会にはあるが、地方にないものが欲しいといった発言も出ましたが、議論を深める中で他の自治体にはない新しい価値を作っていく、そのためにオリジナリティのある神石ブランド産品を産み出していくという内容の議論へ変わっていきました。今日や明日を考える事で精一杯だった私自身の中高生時代を考えると、町の将来を自分事として活発に議論した事が各自の成果となったと思われます。

一般の部では2チームに分けて議論を行いました。町の現状を直視し、残して活かしていくべきもの、変えていかなければならないものをいかにして変えていくかに議論が集約され、農業や名所を活かした観光施策等、町への熱い思いを聞く時間となりました。

それぞれの部の終了後の振り返りの中で、ワークショップの参加者から「日頃考えもしてこなかった町の将来について考えるきっかけとなった」「町の将来を考えて動く機会としたい」といった感想を聞く事ができ、町の将来を考える機会を作る事ができたと実感しました。

8月22日(火)午前は、町役場の課長・室長に町の強みや課題への対応策を深堀りするインタビューを実施しました。健康衛生課、デジタル推進室、産業課の責任者に参加頂き、「先端技術、デジタル」を活用した「人手がかからない、高度なサービスの提供」を開始、もしくは部署内で検討を進めている事を確認しました。

今回のワークショップ、責任者インタビューでは参加されたメンバーの課題認識や熱い思いを数多く聞く事ができました。また、神石高原町で暮らす、働く人のリアルを知る有意義な機会となりました。いよいよ神石高原町版「知的資産経営報告書」の作成が本格化していきます。我々診断士は町の想いや期待をしっかりと受け止め、よりよい報告書になるよう、メンバー一同全力で臨んで参ります。

 

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