財務分析は企業の血液検査・レントゲン検査・心電図です！　城北プロコン塾・第３回講義午前の部の受講報告（8月19日受講）

講義はクイズから始まりました。企業名を伏せた４社の貸借対照表と損益計算書が映し出され、どの財務諸表がどの会社のものであるかを当てる内容で、楽しみながら取組みました。佐藤講師は、財務分析を①財務比率は血液検査　②財務諸表の面積図はレントゲン写真　③資金繰り表は心電図　と誰にでも馴染みのある人間ドックに例えていました。圧巻だったのは、面積図を使って視覚的に財務分析を行う方法です。一目瞭然で分かりやすいです。佐藤講師は、銀行に長く勤め、誰よりも財務諸表を数多く分析し財務分析の本質を知りつくしています。それゆえに、クイズを使ったり、財務分析を人間ドックになぞったりして分かりやすく伝えられます。財務分析のみならず、本質をいかに分かりやすく伝えるか、中小企業診断士として肝に銘ずべきと痛感致しました。

また、佐藤講師が建設会社に出向し、日繰り表の作成にご苦労されたお話を伺いました。資金繰りが大変で、心電図検査というより、もう集中治療室の域だったと。私も現役の銀行員ですが、バブル崩壊後に中堅建設会社に出向しました。公共工事の入金がずれて下請け代金の支払いに四苦八苦したことが思い出されました。安定的な資金調達のため、得意な計数分析を生かして中期経営計画策定の伴走支援を行いました。良い会社にしたい一心で、取組んだので熱意だけは伝わったと信じていますが、今思うと分かりやすく伝えられたのか甚だ疑問です。しかし、中小企業診断士となり、城北プロコン塾で学ぶ今、企業様に寄り添う熱意に変わりありませんが、あの頃より、ずっと分かりやすく本質を踏まえたご支援ができるのではと考えております。

城北支部　吉田　洋　hiro.yoshida.0121=gmail.com

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