第19期城南コンサル塾　第8回講義開催報告

城南支部　土橋 優

2023年12月16日、渋谷にある東京ウィメンズプラザにて城南コンサル塾第８回の講義が行われました。

午前中は宇野講師による、事業再生支援に関する講義とグループワークが行われました。講義では、事業再生に関する現状、中小企業活性化パッケージの概要、事業再生支援の進め方など、事業再生に関するトピックを幅広く解説していただきました。また、グループワークでは実際の事例を対象とした事業デューデリジェンスを実施しました。

本講義では、城南プログラムの講義動画の事前視聴、及び事前ワークが課題として与えられていたため、受講者は既に一定の知識を有しているとの前提で進められました。そのため、講義に関しては昨年よりコンパクトにし、グループワークに時間を割く構成で進められました。自身で手を動かし、考える時間を多く取っていただいたこともあり、事業再生支援に関する理解がより深まりました。

午後は、午前中のグループワークの発表からスタートし、尾上講師・秋山講師から多くのご指摘をいただきました。指摘内容はさまざまでしたが、私のグループでは「誰がやるのか？」「いつまでにやるのか？」「いくら使うのか？」といった提案の具体性が不足している点を指摘されました。企業がすぐに取りかかれるレベルにまで提案は落としこまなくてはならないということを再認識させていただいた、大変貴重な経験となりました。

その後、宇野講師より事業再生支援に関する講義を再度行っていただき、グループワークの講評や講義の総括をしていただきました。

人間力と論理力の両方を持ち合わせ、思い込みを排除しつつ全体感と論点を絞り、再生のために一番の方法は何かを常に考えていくこと、それが中小企業診断士にとっては重要であるなど、事業再生支援の知識だけに留まらず、診断士としての心構えまで学ばせていただいた、大変有意義な講義でした。

上記講義の後は、2グループに分かれて模擬講演が行われました。

企画書・レッスンプラン・レジュメ・スライドなど講演に用いる資料を前回から、さらにブラッシュアップさせ、その一部を講演する形で各自発表を行い、これまで同様、的確なご指導を米山講師・黒田講師よりしていただきました。また、今回はチラシ作製にも挑戦する受講生が大幅に増え、チラシに関する相互評価も実施されました。チラシ一つを取ってみても、評価項目は多岐にわたり、セミナーのターゲットの方々に魅力的に映るチラシにするためにはどうすればよいのかを深く考える、良い機会となりました。

最後に、小黒顧問よりご高話をいただきました。日銀短観や補助金など、中小企業を取り巻くトピックだけではなく、中小企業診断士として成長するための心構えに関してまでご助言をしていただき、大変参考になりました。

今年最後の城南コンサル塾となりましたが、受講生はこれまで以上に受け身の姿勢ではなく、相互啓発の場としてコンサル塾を活用していました。19期の城南コンサル塾も残すところあと３回となりましたが、最後まで積極的姿勢で参加し、有意義な学びを得られるよう頑張ってまいりたいと思います。