1. HOME
  2. Members
  3. 待ったなし!事業承継支援~第11期城北プロコン塾 第6回報告(11月18日受講)~

待ったなし!事業承継支援
~第11期城北プロコン塾 第6回報告(11月18日受講)~

城北支部 赤木 茂広

今回は終日、村上講師から「事業承継支援」のレクチャーをしていただきました。

事業承継とは、ヒト・モノ・カネ・知的資産から成る「儲かる仕組み」を後継者に移転することです。親族承継・従業員承継・M&Aと形態は様々ですが、あるべき姿を描き、そこに向かって戦略・計画を積み上げていくことに変わりはありません。

当然、儲かる仕組みを維持向上させながら後継者に引き継ぐのですから、譲渡側・譲受側の想いや事情を汲んだコンサルティングはもちろんのこと、相続を始め、税制、補助金など、複雑に絡み合った糸を丁寧に解きほぐしていく必要があります。そこに心と知識・技術を注ぎ込んでいくところに、診断士としての醍醐味があると感じました。

以前の事業承継は、親族承継がほとんどでした。しかし事業承継が遅々として進まぬ内に社長の高齢化が進み、もう待ったなしの状況です。国が実施する事業承継支援の主眼も親族承継から第三者承継へ、特にM&Aにシフトしてきています。

実は私には、在籍していた会社が買収された経験があります。振り返って思うのは、M&Aのカギは売買それ自体ではなく、新たな文化を創り出す過程の「人心の統合」にあるということです。村上講師もPMI(Post Merger Integration:合併後の統合)の重要性を力説されていましたが、違う文化を持った従業員が、譲渡側・譲受側が相互に認め合い、相手を尊重し、同じ方向を向いてシナジーを生み出すことで、M&Aは初めて価値が認められるということです。

事業承継を通じて全く違う文化を融合させ、企業価値を上げながら、より大きな果実を得る。そんな提案のできる診断士になりたいと、思いを新たにした一日でした。

関連記事

アーカイブ