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城西プロコン養成塾(JOPY)19期第5回講座受講報告
<経験豊かなプロコンが語る伴走支援ノウハウ>

城西支部 下村 博史

半年間の活動を締めくくる最終日は、ベテランの中小企業診断士お二人を講師にお迎えし、他では聞くことのできない貴重な講義を受講しました。

■第一講義のテーマは「経営革新計画の実際」です。講師は商工会議所連合会の広域指導員、中小企業診断士の黒澤元国会員です。講義では、まず、経営革新計画の基本的な知識をお話しいただきました。制度の目的や承認要件、申請書類の構成などです。次に、黒澤会員が現場で経験されてきた複数の経営革新事例を丁寧に説明していただきました。プロのコンサルタントを目指している私が、この講義で学んだポイントは以下の通りです。

1.伴走支援コンサルテーションの重要性
経営計画を作成するのは経営者であり、コンサルタントはその計画の作成をサポートする役割に徹するべき。

2.できるだけ多くの経営革新事例を経験すべき
中小企業支援の現場の経験には、経営者との濃密なコミュニケーションが隠されている。そういうリアルな体験がコンサルタントを成長させていく。

3.傾聴する力、引き出す力を伸ばせ
中小企業支援の本質は、経営者のよき相談相手になること。経営者の話をじっくりと聞き出す傾聴力が大切である。また、課題を引き出せる能力を伸ばせ。

弁舌さわやかな黒澤会員の講義風景

■第二講義の講師は内藤博会員、テーマは「事業承継」です。内藤会員は、かつて事業承継専門のコンサルティング会社を創業され、事業承継士という資格を創設されました。そして66才で同社の代表取締役を退任され、後進の社長に事業を承継されています。こうしたご自身の事業承継の体験談もまじえながら、事業承継のリアルな現場についてお話しいただきました。以下は、内藤会員のメッセージのうち、特に印象に残ったものです。

1.事業承継の担い手は必ずいる
事業の担い手の半数は親族だが、それ以外にも役員や従業員への承継の可能性が高く、今後はこの割合が増えていく。M&Aで第三者に承継する道もある。このように必ず承継の担い手は見つかる。

2.ためらわずに専門家の活用を
事業承継にはセオリーがある。このセオリーを学んだ有資格者が事業承継士であり、円滑な承継には専門家の関与が不可欠である。

3.経営者が年代ごとに成すべきこと
事業承継に関わる留意点を、経営者の年代別に確認することでスムースな事業承継が図れる。50歳代で後継者の有無を確認し、60歳代で承継計画を作成、70歳代は相続関係を整理するタイミングである。こうしたチェックポイントは事業承継ガイドブックにまとめてある。是非、活用してほしいい。

説得力のある内藤会員の講義風景

■最終講義を終えて

6月17日(土)に開始した城西プロコン塾は、9テーマの講義と商店街診断、3社の診断実務を経て無事終了しました。中身の濃いあっという間の半年間でした。私自身は、プロのコンサルタントとして中小企業の顧問を担いたいと思っています。JOPYで学んだスキルや心構えを活かしていこうと思います。

最終講義を終えて記念写真を撮影

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