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三多摩支部 TAMA活性化支援グループ 第106回経営オープンセミナー

三多摩支部 古屋 健

12月19日(火)にオンラインで開催された第106回経営オープンセミナーは、第1部は「経営改善」、第2部は「小規模事業者持続化補助金」をそれぞれテーマとして、2部構成で行われました。

第1部は、「財務的安定に向けた経営改善」と題して、足立 利次会員に発表いただきました。

前半で、企業倒産動向によると直近で倒産件数が増えており、ゼロゼロ融資の返済開始が影響していること、前期比で小売業の倒産件数の増加率が高いこと、倒産理由のほとんどは販売不振(78%)であること、また、中小企業の資金繰り支援策として、コロナ借換え保証制度などをご説明いただきました。

後半では、中小企業活性化協議会活用による経営改善について、制度や協議会の基本的理解、協議会と民間の役割分担、補助金の活用に加え、ご自身の勤務先での経験を通じた具体的な事例をご紹介いただきました。

第2部は、「わかる!持続化補助金経営計画書の書き方〜採択されるコツとおすすめの書き方を公開〜」と題して、下垣 豊会員より発表していただきました。

これまでの豊富なご経験をもとにした持続化補助金申請支援のコツをご紹介いただきました。事前準備として業界情報の収集の仕方や、まず初めにGビズIDを取得しているかを確認すること、計画の策定については、環境分析や競合分析などの計画策定のステップごとに詳しくご説明いただきました。特に環境分析では、PEST分析の技術(T)の例として、ChatGPTの活用に触れられていたことは印象的でした。また、計画を肉付けするツールとして、商圏分析ツールであるjSTAT MAPやRESASの活用も重要であることや、限られた時間で審査する審査員の目線に立って、30文字で設定する事業名の付け方、計画書の構成などについて、丁寧にご説明いただきました。

質疑応答では、中小企業活性化協議会に関する質問や、補助金支援経験の少ない参加者からどのように補助金支援に携われるのかという質問があり、ベテラン参加者からの回答で盛り上がりました。また、「わかりやすく、勉強になりました。」というご感想をいただきました。第1部・第2部ともに、発表者の経験に基づく具体的な事例がとても分かりやすく、参加者の知見形成に役立てていただけたのではないかと思います。

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