第6期金融支援塾(最終回)受講報告
金融支援スキルの必要性と実践
中央支部 藤井 和博
2024年8月24日(土)、東京都中小企業診断士協会所属の企業金融研究会が運営する第6期金融支援塾の第6回(全6回)が開催されました。4月29日(月・祝)にスタートし、今回が最終回です。
第6期金融支援塾は、所属も業種も年齢もさまざまな塾生が5名参加し、これまでに金融支援に必要な知識やプレゼンテーションの訓練など、吉田勉塾長の下で共に学び、修了することができました。
今回は、前半が塾長による講義で、後半が塾生全員によるプレゼン大会です。
塾長による講義は、第1回「財務諸表の見方~実質財務への修正~」、第2回「月次資金繰り表の見方と作成」、第3回「資金運用表の見方と活用」、第4回「制度融資・補助金の活用」、第5回「起業・創業支援と事業計画書の作成」に続き、今回は「金融支援スキルの必要性と実践」です。
企業金融は企業活動における血流です。そして、中小企業診断士は、資金調達と事業投資の切り口から企業診断を通して、中小企業の企業価値を創出することが使命です。中小企業診断士として、まず、そのことをしっかり認識したいと思います。
次に金融支援の実践として、「金融機関から信用を得るための5つのポイント」、「借入の際、事業計画説明の5つのポイント」、「企業がやってはいけない5つのタブー」、「第2・3ステージに展開する際の金融機関対応の6つのポイント」など、金融支援を行う上で必要な知識と心構えを学びました。
最後は、「コンサルタントが心掛けること」、「コンサルタントに必要なスキルとセンス」についてです。コンサルタントに必要なスキルは「聴くこと」、「話すこと」、「書くこと」、「自己完結できること」です。自身の経験から生まれる強みを加えてスキルを磨いていきます。
プレゼン大会は、任意のテーマを塾生が発表し、それに対して塾長と塾生が評価や意見を出します。これまで5分間のプレゼンを2回行いました。今回は、これまで学んだことを活かしてレジュメやスピーチをさらにブラッシュアップして15分間のプレゼンを行いました。塾長や塾生にアドバイスをいただいたおかげで、第1回目のプレゼンと比較すると、自分自身でも大きく成長したことを実感できました。プレゼン審査の結果、三多摩支部の野口和久会員が最優秀賞に輝きました。
第6期金融支援塾は、全6回の塾長の講義と全3回の塾生によるプレゼン大会をもって修了しました。企業金融に必要なさまざまなスキルを習得することができ、心から感謝しています。
修了後、企業金融研究会で、プレゼンテーションや実務診断の機会を与えていただく予定です。引き続き、金融支援ができる中小企業診断士を目指し、努力してまいります。