1. HOME
  2. Members
  3. 会員コーナー
  4. 城南支部
  5. 「芸術の秋、対話型鑑賞@六本木で新たな自分を発見!」参加報告

「芸術の秋、対話型鑑賞@六本木で新たな自分を発見!」参加報告

城南支部 伊原 晃司

晴天に恵まれた2024年11月24日(日)、恒例となった城南支部会員部主催の対話型アート(VTS)鑑賞会が開催されました。今回の舞台は六本木。東京ミッドタウンと六本木ヒルズ周辺にある各芸術的オブジェクトを巡り、自由な発想と想像を膨らませながら、参加者15名、アートコミュニケーター4名、イベント担当者4名の合計23名にて芸術鑑賞を楽しみました。
ところで皆さん、対話型鑑賞(VTS)をご存じですか?(VTS=Visual Thinking Strategies)
対話型鑑賞(VTS)とは、「グループで対話を行いながら美術作品を鑑賞し、視覚的な情報を読み解く思考力や、それを言語化して伝えるためのコミュニケーション能力、また人の意見を聴く傾聴力など高める鑑賞手法です。まさしく我々中小企業診断士に必要な能力を向上させるうってつけの鑑賞手法と言えます。
今回も対話型鑑賞(VTS)のアートコミュニケーターである上田様、臼井様、濱野様、大川様の4名をお迎えし、ガイドして頂きながら4グループ(A~D)に分かれて鑑賞を行いました。
私の属したDグループは、まず最初に東京ミッドタウンにあるシルバーの剣のようなオブジェクトを鑑賞。コミュニケーターの方より、「1分程度で自由に鑑賞して、感じたこと・想ったこと・想像したことを共有ください」と言われ鑑賞開始。横から、下から、エスカレーターに乗り遠方からと、それぞれがいろいろな角度で鑑賞をし、そして意見交換。個々の参加者が思い切り想像力を働かせ、いろいろな意見が飛び交いました。面白い意見としては「剣の先が伸びて雲までつながり、ジャックと豆の木」、「剣が少しねじれているので、ひねりせんべい」、「ウルトラセブンの怪獣ウィンダム」など、同じものを見ての発想とは全く思えない意見が飛び出しました。コミュニケーターの方曰く、自分では想像できないような発想が他の人から出てきて、それを傾聴しお互いで共有することが、対話型鑑賞(VTS)の面白さとのことです。
次のオブジェクトは、丸みを帯びた大きな大理石(側面に巨大な穴)。発想豊かな面々から「ヨギボー」、「卵」、「富士山の火口」、「宇宙からのエイリアン」、「ジンベイザメの口」など自由闊達な意見が飛び交いました。こうした自由な発想で意見を交換しながら、合計で5つのオブジェクトを、鑑賞しました。他の3グループも、きっとこのような突飛な発想の交換がされたと想像できます。約2時間の鑑賞ではありましたが、今回参加された方は対話型鑑賞(VTS)を通して、思考力、コミュニケーション力、言語化力、そして傾聴力が少し向上した(?)のではないでしょうか、と勝手に想像しています。本当に対話型鑑賞を通して「六本木にて新たな自分を発見」できたイベントとなりました。
イベント終了後は懇親会が開かれ、コミュニケータ―の方を囲みながら、他のグループの方々と意見交換をしたり、今回のイベントの感想などで大いに盛り上がりました。毎年恒例となったこの企画、来年はどこの街を舞台に開催されるか楽しみです。是非、皆さんも来年は参加してみてはいかがでしょうか。最後になりますが、城南支部会員部の皆様、実りの秋に相応しい充実した企画をありがとうございました。

関連記事

アーカイブ