日本中小企業診断士協会連合会 会長 年頭所感
年頭所感 新年のごあいさつ
一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会会長 松枝 憲司
新年明けましておめでとうございます。
昨年10月、当会は創立70周年を迎えることができました。昭和29(1954)年10月、「中小企業診断制度の普及と促進」を目的として社団法人中小企業診断協会が設立され、平成25(2013)年に一般社団法人中小企業診断協会へ移行した後、この節目を迎えることができましたのは、経済産業省・中小企業庁をはじめとする行政、中小企業支援機関、金融機関、関連士業団体、ならびに会員である都道府県協会と所属する会員診断士の皆様のご支援の賜物であり、心より深く感謝申し上げます。
また、昨年10月1日より名称を「一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会」、略称を「日診連」、英文略称を「JF-CMCA」に変更いたしました。名称変更の目的は、当会の役割と使命をより明確にし、中小企業診断士という専門家の団体の連合会であることを、内外の皆様にわかりやすく伝えることにあります。引き続き、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
昨年11月に開催されました創立70周年記念式典では、ご来賓としてお迎えした中小企業庁の山下隆一長官より、中小企業診断士が中小企業を支えていることへの感謝の意とともに、「日本経済は30年間のデフレから脱却できるかという局面にある。心に染みついたデフレ思考を払拭し、新しいことにチャレンジしよう」と中小企業の奮起を促す言葉に続けて、「中小企業が変わらないと日本経済は変わらない。中小企業診断士の役割は大きい」との力強い激励をいただきました。
このように、私ども中小企業診断士に対する社会からの要望は、ますます高まっています。多様化する中小企業・小規模事業者の課題解決に応えていくためには、中小企業診断士一人ひとりが自己研鑽に努め、知識の獲得にとどまらず、人間力の向上に力を注ぐことも求められます。東京都中小企業診断士協会並びに所属する会員診断士の皆様におかれましては、地域の事業者に対する経営支援のさらなる取組みを、お願い申し上げます。
昨年の干支「甲辰(きのえたつ)」は、「成功の芽が成長し姿を整える」といった意味を持ち、当会も新たな名称に姿を変えました。本年の干支「乙巳(きのとみ)」は、「脱皮し成長して努力を重ね安定させていく」という意味があるとされています。本年が、日診連及び東京都中小企業診断士協会の活動がさらなる「成長」を遂げる一年となることを、心より願っております。
最後になりますが、皆様とご家族にとりまして、本年が良い年になりますよう心より祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。