1. HOME
  2. Members
  3. 会員コーナー
  4. 三多摩支部TAMA活性化支援グループ 「経営オープンセミナー」開催報告

三多摩支部TAMA活性化支援グループ 「経営オープンセミナー」開催報告

三多摩支部 村松 真

三多摩支部「TAMA活性化支援グループ」は、3月18日(火)に第119回経営オープンセミナーを八王子市にてリアルで開催し、会員を含め12名が参加しました。今回は、「国が支援者に期待する経営力再構築のための伴走支援モデルとは」と「地域経済分析システムRESASによる中小企業支援と活用事例」をテーマに、2部構成で開催しました。 

1部では、和幸経営環境研究所代表の細谷 和丈会員より、支援者に求められる「経営力再構築のための伴走支援モデル」について講演いただきました。講師は企業勤務と診断士活動での豊富な経験を踏まえ、「内発的動機付け」によって経営者の主体的な行動を促す支援の重要性を強調。特に支援初期における傾聴や対話によって経営者の本音を引き出す力が不可欠であると述べられました。また、計画策定から補助金申請、実行支援、フォローアップまで一貫した支援体制の必要性と、他士業や公的機関との連携の重要性についても実例を交えてご紹介いただきました。支援の現場では、支援者自身の実践力と信頼のネットワークが成果に直結することを再確認する内容となりました。 

2部では、八王子コンサルティング代表の下垣 会員より、地域経済分析システム「RESAS(リーサス)」の具体的な活用方法について実演を交えてご紹介いただきました。講師は、RESASを用いて業界動向と企業業績を四象限で分析するシートを活用し、戦略的な意思決定を支援する手法を解説。さらに、人口構成、産業構造、マーケティングマップなどの可視化データをもとに、地域特性や競合状況を把握し、新規事業や出店戦略の策定にも活用できる点を強調されました(図:経営環境分析シート)。支援実績として、立川市、八王子市、町田市での実例も紹介され、診断士がデータを使っていかに経営支援に具体性を与えられるかが示されました。 

質疑応答では、診断士が企業経営者と接点を持つ方法、支援実績の積み重ね方、商工会からの依頼と現場ニーズのギャップ対応、さらにRESASの活用可能性(補助金申請や事業承継への応用)など、実務に即した質問が多く寄せられ、活発な意見交換の場となりました。
最後に細谷会員より、「健康であることが継続的な活動の前提」とのメッセージがあり、ご自身が毎週42,000歩のウォーキングを習慣としていることも紹介されました。健康と学びを両立させ、今後も支援活動を続けていきましょうという前向きな言葉で締めくくられました。 

関連記事

アーカイブ