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SDGs経営支援研究会の6月度例会報告

~中小企業のSDGs経営~

城南支部 安藤 一彦

私は2025年6月24日(火)に開催された6月度研究会例会に参加しました。全員で9名(内、2名はオンライン)の会員参加があり、講師の佐藤誠吾会員から、テーマ「中小企業のSDGs経営~中小企業のSDGs推進に関する実体調査(2024年7月)~」の講和があり、その概要を以下に紹介します。

  1. 中小企業のSDGs推進に関する実体調査(2024年)
    0)調査対象:全国の中小企業、個人事業など2,000社、5人以下の企業が70.1%(中小企業基盤整備機構)
    1)SDGsに対する認知度:「よく知っている」は8.6%、「ある程度知っている」は44.8% など
    2)SDGsに対する理解度:「十分に知っている」は7.8%、「やや知っている」は34.6% など
    3)SDGsの取組状況:「現在すでに取組んでいる」は17.0%、「今後は取組んでいく予定」は17.6% など
    4)SDGsの取組に係る進捗状況:「理解を進めている段階」は36.4%、「優先課題を検討・決定している段階」
    は25.1%、「取組む目標を設定している段階」は15.2%、「外部に公表している段階」は4.6% など
    5)SDGs導入に関する目的や意義:「企業の社会的責任」は47.5%、「企業イメージ向上」は32.2%、「従業員
    のモチベーション向上」は29.7%、「取引先との関係強化」は28.7% など
    6)SDGsの取組みに向けた課題:「課題はない・わからない」は18.2%、「メリットが分からない」は16.8%、「何から取組めよいか」は16.3%、「資金の不足」は14.9%、「目標の設定方法が分からない」は14.1% など
  2. 中小企業ができるSDGs経営
    この章では、SDGsを経営に組込むためのフレームワーク(手順書)の例が紹介されました。
    1)SDG Compass(5Step):
    2)SDGs経営推進フレームワーク
    3)ロカベンの業務フロー分析、ロカベンの業務フロー(ステークホルダーとの協業)
    4)経営デザインシート
  3. 中小企業がSDGsに取組む意義と取組み
    この章では、目標1~17について、目標ごとに「取組む意義」と「取組み内容」の例が紹介されました。
    以下に、その代表的な「取組み内容」の例を紹介します。
    ・目標1:フェアトレード製品の仕入・販売、地元の雇用創出(障がい者や高齢者の積極採用)
    ・目標3:健康経営(社員の健康診断、メンタルヘルス支援)、介護・育児支援制度の導入
    ・目標5:育児・介護と仕事の両立を支援する制度導入、ハラスメント対策の強化、時短勤務や在宅勤務制度
    ・目標10:障がい者・高齢者の雇用支援、外国人労働者の受入れサポート体制、フェアトレード製品の販売
    ・目標13:事務所のカーボンニュートラル化、物流企業がEVトラックを導入して排ガスを削減
    中小企業では、自社で対応可能な取組みから着手し、徐々に他社と差別化する取組みや新規取組みを
    行うことが望ましい。

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