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城南プログラム『今更聞けないSNSを使って「タダ」で集客/採用する方法』研修報告

城南支部 白取 光輝

2025年5月29日、城南プログラム『今更聞けないSNSを使って「タダ」で集客/採用する方法』が開催されました。講師は、中小企業診断士のほかに宅地建物取引士の資格ももつ木下 壮平会員です。
内容的には、正直なところ入門的なものと最初は高を括っておりましたが、ワークであったり、事例を豊富に示していたりしたこともあり、いい意味で期待に反して大変有意義なものとなりました。以下、本セミナーの報告をさせていただきます。

1.当日、持ち帰ってもらいたいこととして以下3点をあげていただきました。
(1)SNSの基本情報、最新トレンド
(2)中小企業が誤解しやすいSNSの目的
(3)集客・採用に役立つSNS運用の具体的な方法

2.以下、ポイントをご紹介します。
•SNSの最新状況
SNSの基本的な情報とともに、中小企業では、表現力に長けているInstagramと拡散力に長けたXのどちらかの運用で十分とのご意見をいただきました。また、ローソンは、Instagramより圧倒的にXでのフォロワー数の方が多いなど、InstagramとXのフォロワー数比較も興味深いものでした。
•ユーザーがSNSに求めるもの
SNSは宣伝販促ツールではなく、目的はファン育成である。SNS時代の販売プロセスとして、ファン育成がまずあって、販売はそのあと。従来の感覚では、販売後にファン作りをしていくように思いますが、SNS時代は逆であるとのこと。
•ユーザー中心の視点を持つ方法
SNSでウケるためには本物の「コンテンツ」が必要であるが、そのためにはユーザーファーストな視点が必要であるとのこと。それは、「役に立つ」/「客観的な実績」/「共感できる・応援したい」の3つ。
•人材採用においてSNSを活用する方法
就職・転職では大多数がSNSを活用している。そこでは、仕事内容や職場の雰囲気などリアルな情報へのニーズが高いとのこと。
•中小企業SNS活用事例
さまざまな中小企業のSNS活用を事例として具体的にあげていただきました。
•グループワーク
2次試験のような(もう見たくない)ケースを読み、各自ワークし、2~3人のグループで、ケースの企業ではどのようなSNSでの発信がよいか、についてディスカッションを行いました。
•フォロワーを増やすコツ
それは、毎日継続、双方向、何がフォロワー数増につながるかの理解、の3つとのこと。
•SNS運用の注意点
SNS運用にあたり、炎上リスクはゼロにはできないとのこと。だからこそ、炎上への「対応準備」をしておくことが肝要。講師ご自身の経験も踏まえて話していただき大変興味深いものがございました。また、SNS運用体制についても言及がございました。
•SNSの始め方/画像・動画編集のやり方
アカウント作成の仕方やInstagramでの動画作成についてもお話しいただきました。
•SNS × ホームページのススメ
SNSとホームページをセットで運用し、それぞれの得意な部分をうまく利用していく。事例として、Xを経由してホームページへ誘客して、ホームページでは商品の魅力をアピールし、購入後はまたXで口コミ拡散していく「しらす販売小売店」の事例をご紹介いただきました。海が時化(しけ)て「しらす」が採れないときは正直に「採れない」という情報も発信するそうです。

3.セミナーのまとめ
•SNSは宣伝ツールではなく、自社ファン育成の武器
•嘘は見破られる。本当に価値のあるコンテンツの発信が大切
•ユーザーファーストの視点を忘れない
•役に立つ/客観的な実績/共感できる・応援したい
•集客だけでなく採用にも活用

4.受講してみて
いまやどのような業種にあっても、SNS活用の巧拙によって、販売の拡大や人材の獲得につながり、またその逆で炎上し、企業経営自体に大きな痛手を与えうる世の中となった。そして、ちょっとした努力と工夫さえあれば、その企業独自の世界観を作り上げることもできる。そんな予感を感じさせてくれるセミナーでした。木下会員、ありがとうございました。

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