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中小企業の海外展開支援のあり方
~城北プロコン塾・第8回講義午前の部受講報告(1月22日受講)~

城北プロコン塾第8回目午前の部は、八巻優悦講師による「中小企業のグローバル展開と診断士の支援のあり方について」の講義でした。現状、我が国では5%の中小企業しか輸出に関わっていませんが、国内市場規模の縮小、人件費・材料費の安さなどを考慮すると海外ビジネスに進出する意義はあります。重電メーカーで長年、海外ビジネスを担当されていた講師の経験に基づいた講義は説得力があり、以下の内容は特に印象に残りました。

①海外展開は手間がかかる要素もあり、国内取引で実現可能なら無理に展開すべきでない。
②国内は契約時点で実質、取引完了であるが、海外取引は入金されるまでが取引である。
③商社、現地輸入販売業者経由の場合と自社直接販売展開との長所・短所を十分考慮する。
④大手商社経由でアジア諸国に展開する場合は、商社ごとに得意な国があり、確認する。
⑤海外展開は異文化コミュニケーションが重要であり、その国の方の考えを理解すること。

特に異文化コミュニケーションでは、中国人経営者に対し、日本人なら当り前におこなう支援をしたところ、取引解消になった事例が講義で紹介され、文化の違いを改めて感じました。取引解消になった理由は、次期プロコン塾でもお聞きになれるかもしれません。今期プロコン塾も残すところ後2回となりました。塾生は卒塾レポートを提出し、脱落者なく全員卒塾の見通しです。また、私事ですが、3月末に定年を迎えるにあたり、勤務先の再雇用に応募せず、中小企業支援に関わることと致しました。皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。

城北支部 中野 晶元

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