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令和7年度「地域支援ゼミ第1回&うたごえ体験・交流会」開催報告

城西支部 岡 栄一

6月7日(土)にうたごえ喫茶「ともしび」(新宿区高田馬場)にて、城西支部の地域支援部と会員部の合同イベントとして「地域支援ゼミ第1回&うたごえ体験・交流会」が開催され、支部会員25名が参加しました。
最初に鳩貝城西支部長からご挨拶をいただき、「第1部 地域支援ゼミ」「第2部 歌声体験・交流会」が行われました。
以下、そのポイントです。

【第1部 地域支援ゼミ】
株式会社ともしび代表取締役 齊藤隆様から「歌声喫茶ともしびの未来を語ろう」と題して、『歌声喫茶ともしびの70年の歴史』、『コロナ禍を乗り越えて』、『今後の課題』についてお話をいただきました。
ともしびは1954年に西武新宿駅前の大衆食堂でたまたまBGMのロシア民謡のレコードに合わせて学生たちが歌ったのがはじまりで誕生し、1958年に400席の大型店舗に改築されました。戦後復興の中での民主主義的な考え方の広まりや集団就職で上京した若者達が仲間を求めて集まる場としてみんなで歌う「うたごえ運動」が若者の心をつかみ、歌声喫茶の大ブームが起こりました。

  • 図1 西武新宿駅前 歌声喫茶灯(1958年)

その後、1980年代後半のバブル期のお客様減少、歌声喫茶世代が定年期を迎えた2000年頃からの第二次ブーム、2011年東日本大震災後の「絆」の風潮による注目、コロナ禍による2020年の閉店、2022年に現在の場所(高田馬場)での再開と浮き沈みの歴史がありました。
現在の店舗を再開するにあたっては、全国のファンの方々による募金や、中小企業診断士の支援による事業再構築補助金を利用したとのことです。
今後は自力での経営再建を図っていきたいとのことで、その後の交流の場では課題解決に関してやり取りが交わされました。

【第2部 歌声体験・交流会】
ピアノとアコーデオンによる生伴奏付きで、みんなで懐かしい曲を歌いました。
みんなのリクエストをもとに、「翼をください」「上を向いて歩こう」「青い珊瑚礁」「津軽海峡冬景色」「少年時代」「心の旅」「ポーリュシカ・ポーレ」など誰もが聞いたことがある曲を歌い、最後は「見上げてごらん夜の星を」で締めくくりました。
うたごえ喫茶のよさは、みんなで同じ曲を歌うことによって得られる一体感や楽しさにあるといわれますが、おそらく参加したみんなが体感したのではないかと思います。
この経験ができたのも、厨房やホールだけでなく、歌詞の投影、司会、伴奏も掛け持ちでこなすエンゲージメントの高い従業員の皆さんのリードがあってこそです。そのもてなしに深く感謝したいと思います。
また、普段接する機会の少ない会員同士が同じ場を共有することで、親睦を深めることができました。

図2 ともしび店内風景

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