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三多摩支部TAMA活性化支援グループ 第122回「経営オープンセミナー」
1部 中小企業支援に必要な論理的思考による問題解決
2部 ⽣成AI活⽤に向けたデータマネジメント

三多摩支部 古屋 健

三多摩支部「TAMA活性化支援グループ」は、2025年8月19日(火)に第122回経営オープンセミナーとして、1部「中小企業支援に必要な論理的思考による問題解決」、2部「⽣成AI活⽤に向けたデータマネジメント」をZoomによるオンラインで開催し、会員を含め11名が参加しました。

セミナー1部では下垣豊会員より、変化が激しく予測困難なVUCAの時代において、中小企業経営者が陥りやすい、経験や勘に頼った場当たり的な意思決定を脱却し、再現性の高い論理的思考による課題解決が必要であると説明されました。代表的なツールとして、MECE、特性要因図、ロジックツリー、なぜなぜ分析、SWOT、3C、4Pなどを紹介したうえで、3C分析を用いて新たな価値を創造した手作り惣菜店や、ビジネスモデルキャンパスを活用した造園業といった、具体的な活用事例が紹介されました。講師は、このようなフレームワークを活用することは、我々中小企業を支援する者にとって必須のスキルであると強調しました。

セミナー2部では村松真会員より、中小企業のAI活用とデータの整備の重要性について説明されました。ご自身の業務経験を織り交ぜながら、国際比較や大企業との比較を用いて、中小企業におけるAI活用の重要性を踏まえ、組織的に活用されていない現状、情報のサイロ化、データ定義や保存方法の不統一、知識の形式知化の不足など日本企業の構造的課題を挙げられました。AI-Readyなデータ整備の具体策として、ファイルの命名ルール策定、分類ルールの整備、全社共有文化の醸成などを提案し、活用事例として、社内FAQの自動化、会議録要約、NotebookLMの活用などを紹介しました。AIを最大限活かすには日々の地道なデータ整備が不可欠であり、最後に「質の高いデータの蓄積が企業の未来を作る」と締めくくられました。

質疑応答では、第1部に関してフレームワークの使い分けや事業者への理解の促し方について、第2部に関してはAI活用による生産性の向上について一人の社員と見立てる考え方やデータ整備の必要性を経営者に理解してもらうための工夫などについて質問があり、活発な意見交換が行われました。
最後に、光武副会長が当会のスタイルの紹介や、自身もこれまで多くの学びを得ていることを紹介し、今後もぜひ参加してほしいと呼びかけて閉会しました。

1部:下垣会員

2部:村松会員

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