音楽の戯れ

城北支部 八巻 優悦
今年も9月23日(火・祝)、「城北オーケストラがやってきた」という催しがあり、四ツ谷の日本キリスト教団番町教会へ足を運びました。
2015年4月25日に始まった「音楽の戯れ」(実際にはその1年前から活動を始めていたようですが)は、当初4人の女性でスタートし、現在は男女あわせて11名の団体となっています。私は当時広報部長だったので、取材がてら河本副部長(当時)と研究会の後に新大久保へ聞きに行き、当時の城北支部広報誌に掲載したという思い出のある会です。
昨年は諸さんが体調不良のため出演できませんでしたが、今年は全員がそろい、声楽も器楽もそろった響きを心から堪能できました。
さらに、今年は次のような点で昨年との違いを感じました。
1. 各自の楽器と曲目紹介を演奏者が交代で担当し、それぞれの人柄がにじみ出ていたこと。
2. 指揮者がいないため演奏開始の合図をコンサートマスターが順番に務めるという緊張感あふれる工夫がされていたこと。
3. 指揮が必要な場面では、佐藤卓さんや大東さんが指揮を引き受け、音楽を導いていたこと。
4. 諸さんの澄んだソプラノに加え佐藤さんがテノールとして登場し舞台に厚みが生まれたこと。
5. 『ウエスト・サイド・ストーリー』の「トゥナイト」で、諸さんと佐藤さんが息を合わせて名場面を歌いあげ会場を感動で包んだこと。
舞台上で互いに支えあいながら音楽を紡いでいく姿は、とても温かく、観ているこちらまで励まされるようでした。そして今年のプログラムは、生誕200年を迎えるヨハン・シュトラウス二世が中心。
おなじみの『こうもり』序曲や『美しく青きドナウ』が演奏されると、華やかな旋律とともにクラシック音楽を愛する中小企業診断士たちの情熱と実力が会場いっぱいに響き渡りました。
教会の高い天井に反響するその音は、単なる演奏会以上のもの――音楽を通じた人と人との絆――を感じさせるひとときでした。
