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「身の丈に合ったIT支援」とは~講師の確固たる哲学に学ぶ~

第5回 城北支部プロコン塾午前の部報告(2025年10月18日受講)

6月から始まった城北プロコン塾13期も、早いもので第5回を迎えました。今回の講義はいつもと異なる場所での開催であったため、慣れない会場の雰囲気に若干戸惑う中、Tシャツにジーンズというラフな出で立ちで木野講師が登壇されました。通常は午前と午後で講師は交代しますが、今回は終日、木野講師が担当されました。
長丁場ということもあり、講義冒頭での木野講師ご自身のキャリア紹介も大変興味深く拝聴しました。特に飲食店経営のご経験があることや岩手県との連携事業のお話などは強く印象に残るものでした。

講義を通して強く感じたのは、木野講師がITに対して確固たる「哲学」をお持ちだということです。ご自身の哲学に反すると思えば、国の政策に対しても異論を呈する姿勢に、これまでのキャリアで培われた矜持と自信がうかがえました。今回の講義テーマである「IT」に苦手意識を持つ私にとって、木野講師のお話はまさに目から鱗が落ちる思いがするものでした。講義の合間に挟まれるエピソードトークも良い息抜きとなり、講義を単調にしない講師の配慮が感じられました。「ITは経営を支援するための単なる道具であり、経営課題に対し、その企業の身の丈に合ったIT投資・導入をする必要がある」。この言葉に、企業に寄り添った支援こそが中小企業診断士の役割なのだと、改めて肝に銘じました。
私が所属する会計事務所業界においても、DX推進やIT活用は大きな課題です。技術革新の大きな流れの中にあるからこそ、「何のためにITを活用するのか」という自分なりの「哲学」を持つことの重要性を再認識した一日となりました。

 

城北支部 瀬原田克己 k.seharada=gmail.com
(スパムメール防止のため「@」を「=」に変えております)

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