コンサルティング・ビジネス研究会 StepUpマスターコース 第4回受講報告
城南支部 片山 悦子
コンサルティング・ビジネス研究会(以下、CB研)のStep Upマスターコースは、仕事を獲得する力を養うことにフォーカスしたプロコン塾です。4月に開講し、8月21日に第4回が開催されました。今回は、会場とオンラインのハイブリッド形式で実施、3つのテーマでの講義となりました。
1.自主企画セミナーの検討・準備
はじめに、前回の研究会以降の進捗報告を行いました。各チームの代表が、Zoomや各種情報共有ツールを用いて検討した内容(セミナーのテーマ及びターゲット、日程、会場等)について発表を行いました。塾長の岩本講師より、具体的なフィードバックがあり、その後、各チームでフィードバックを受けた話し合いの時間を持ちました。次回のマスターコースでは、各チーム、コンテンツの一部をセミナー形式で発表する予定になっているため、コンテンツの具体化をすすめ、12月から1月頃のセミナー開催を目指して準備をすすめていきます。
2.事業計画書の書き方講座
次のパートでは、「ものづくり補助金」を取り上げ、事業計画書の書き方を学びました。まずは、佐藤講師より、「審査の合格を目的とした計画書」であることへの留意、また、以下のポイントについて説明がありました。
①公募要領を最低でも2回は読み込む(流れをすらすら説明できるように)
②審査項目を理解して執筆する(審査しやすいように、審査項目にあった見出しを付ける)
③専門用語を使わず、読みやすく平易な文章で執筆する
続いて、過去100件以上の採択実績を有する景山講師より、計画書作成の解説がありました。
受講生には、CB研が持つ豊富な採択実績のノウハウを蓄積した「アドバイスシート」の共有がありました。これをもとに「事実だけではなく繋がりのあるストーリーを持たせる」、「経営者が明確な回答を持たない場合にいかに診断士が引き出していくか」、「写真や図、数値、具体名など、できるだけ具体的根拠を示す」など、講師の豊富な経験をふまえた、採択される計画書の具体的なノウハウをしっかりと学びました。
3.経営力向上計画の作成と活用法
最後に、林講師より、経営力向上計画の作成と活用法について講義がありました。経営力向上計画の認定を得ることによる税制措置、法的支援、金融支援のメリットと、特に中小企業診断士として手がけることが多い、税制優遇措置の具体的な支援方法について学びました。解説の後に、CB研と企業が連携して行う実務機会の紹介と修了テストの案内があり、マスターコースで学んだ内容を、修了テストを経て、即座に実務活動に活かせる可能性を感じ、とても楽しみになりました。
第4回も、セミナー準備のグループ討議や、実務に直結する計画書作成支援のインプットなど、中身が濃くあっという間の4時間半でした。経営力向上計画作成、セミナー開催に向けたプレゼンテーション準備など、宿題はもりだくさんですが、次回9月の1泊2日の合宿に向けて、準備をすすめていきたいと思います。