城東支部「墨田区の江戸東京野菜 『第2回 寺島なす★祭り！』開催報告」

城東支部　長山 萌音

はじめに
8月6日（日）、NPO法人 寺島・玉ノ井まちづくり協議会（以下、てらたま協議会）主催、一社)てんてん、城東支部地域支援部などが協力した「第2回寺島なす★祭り！」が、隅田公園そよ風ひろばで開催されました。今年の「寺島なす★祭り！」は、地域住民や墨田区内の飲食店が協力し、寺島なすをテーマにした様々な企画を実施しました。
「寺島なす」は寺島（現在の墨田区東向島）付近で栽培されていた江戸野菜の一つで、徳川の将軍も食した、小ぶりで甘みの強いなすです。つい最近までは幻の野菜と化していましたが、てらたま協議会はその復活に取り組んでおり、「寺島なす★祭り！」もその一環となります。城東支部地域支援部も、同協議会とのまちづくり活動（地域活性化）の一つとして、このお祭りの企画立案から運営までを支援しました。

イベント内容
お祭りでは、墨田区内の飲食店が開発した寺島なす料理を、来場者が食べ比べて投票する「N-1(ナスワン)グランプリ」や寺島なすの聖火を持って地域の商店街などを巡る「青果リレー」、「寺島なすと江戸東京野菜のお話」、「寺島茄子之介音頭による盆踊り」など様々な企画を実施し、地域の伝統や魅力が詰まった内容となりました。

会場の様子
午前中は天気に恵まれ、多くの来場者が訪れました。大人から子どもまで多くの方々が寺島なす料理や様々な企画を楽しむ姿が見られ、地域の特産品である寺島なすの魅力を再確認する機会となりました。また、地域住民だけでなく、外国の方々も足を止めて楽しんでおり、地域の魅力を伝えることができました。午後になり、突然の雨が降りましたが、雨上がりの空に美しい虹が広がりました。その虹が東京スカイツリーにかかり、会場を一層彩りました。

青果リレー
地域の方から温かい声援をいただき、青果を無事に40区間で繋ぐことができました。途中立ち寄った介護施設や飲食店や小売店等では、トーチキスを行い、地域の方々との交流をさらに深めることができました。最終ランナーは墨田区の山本区長が務めました。地域の人々から応援されながら区長が走る姿は、地域住民との一体感を象徴する素晴らしい光景となりました。
また、ゴール地点では区長が活躍するユーモラスな寸劇もあり、会場が笑いに包まれました。

N-1（ナスワン）グランプリ
N-1グランプリは、どのお店もすぐに完売となるほどの人気を集めました。その大接戦を制し、栄冠を手にしたのは東向島の「玉ノ井 cafe TRACE」、準優勝は立花の「かめぱん」でした。山本区長から、お祝いの言葉と共に表彰状が手渡されました。

今後の展望
今後も「寺島なす★祭り！」を毎年開催し、お祭りを通じてきっかけに寺島なすを定番メニューとして提供して頂ける店舗を墨田区内に増やし、そのメニューを目指して区外からやってくる訪問者を増やすという形で、寺島なすを墨田区の名産に育てていければと考えています。城東支部地域支援部は引き続き、地域資源である寺島なすのブランディングや地元の方々との連携を強化し、まちづくりで地域活性化に貢献してまいります。

「第2回寺島なす★祭り！」は、地域の協力と参加者の皆様のおかげで大成功となりました。これからも地域の魅力を最大限に引き出すために努力してまいります。ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。