経営の計器盤を読み解く:企業支援の鍵を握る財務分析
〜第3回 城北プロコン塾午前の部報告(2024年8月17日受講)〜
台風一過の晴天の下、第3回城北プロコン塾が開催されました。午前中の講義を担当されたのは、城北プロコン塾 第1期生であり、現在は城北支部 副支部長を務める佐藤正浩講師です。佐藤講師は金融機関でのキャリアを経て、中小企業の社長を支える企業内コンサルタントとして取締役に就任されています。 今回の講義テーマは「実践的経営分析」。タイトル通り、財務会計の理論に留まらず、企業経営の核心に迫る内容でした。講義の冒頭では「会計・財務分析」の意義について触れられ、会計データが企業の健康状態を映し出す計器盤であるという視点が紹介され、私にとっては新たな発見となりました。
講義は財務分析の基礎から財務指標分析、B/SやP/Lを使った企業分析、資金繰り表の重要性に至るまで、実践的な内容が展開されました。佐藤講師が、これらの分析手法を「血液検査」「レントゲン写真」「心電図」と表現されたことが特に印象的で、企業の状態をこれほど具体的に捉える手段があるのだと強く感じました。
私はコンサルティングファームに勤務し、Web3などのDX技術を活用した事業戦略の立案/推進を専門にクライアントを支援しています。事業を推進する中でいつ/どのように/どの程度の利益を創出するかを計画する為、管理会計には慣れ親しんでいますが、支援の中で財務会計を用いることはそれほど多くありません。しかし、中小企業診断士として経営の全体像を把握し、企業活動を支援するためには、財務会計の知識とスキルが不可欠です。今回の講義を継続的に振り返り、財務状況を正確に把握し、企業支援に活かすために、今後も学びを深めていきたいと思います。
城北支部 花村 幸一 kouhana01=gmail.com