城南支部 国際セミナー 「”祝!友好140周年”セルビア」に参加して
2022年7月30日(土)17時から、城南支部国際部主催で国際セミナー「”祝!友好140周年”セルビア」が日本全国から74名の参加者を迎えてオンラインで開催されました。英語のご講演の際は、城南支部国際部の中込美津子さんによる同時通訳もあり、英語が苦手な方もよく理解できたと思います。
冒頭、在日セルビア共和国大使館公使参事官・次席であり2018年9月より駐日セルビア共和国大使館に勤務されているイヴァナ・ゴルボヴィッチ・ドゥボカ様のご挨拶がありました。セルビアと日本の経済・文化・スポーツなどにおける140年におよぶ交流の歴史、そして両国の深いきずなについて話していただきました。このご講演により、戦争、自然災害などの苦しい時こそ、両国が助け合い協力してきたことにより、両国が深い信頼関係で結ばれていることを知ることができました。
その後、前半は、国立ベオグラード大学准教授であるディヴナ・トリチコビッチ博士により「セルビアの歴史・文化及び日本との友好について」をテーマに、ご講演いただきました。ディヴナ・トリチコビッチ博士はベオグラード大学文学部で日本文化と日本語を専攻され、埼玉大学への留学経験もあり、日本語に関する多くの論文、書籍を書かれています。日本語が大変流ちょうであり、日本文化にも深い造詣をお持ちでした。セルビアの自然・歴史・文化・経済及び日本との友好関係について多くの例を出されながらお話ししていただきました。このご講演を聞き、私もセルビアに行き、この美しい自然に触れ、日本と関係の深いセルビアの人々と交流を持てたらと思いました。
後半は、セルビア開発庁国際協力セクター・シニアアドバイザーであるアナ・ジェガラック様により、「セルビア国の魅力と海外直接投資(FDI)機会について」をテーマに、ご講演いただきました。アナ・ジェガラック様は元セルビア政府中小企業起業開発庁(SADSMEE)の国際協力部の部門長でもあり、セルビアへの日本企業の投資環境などについて多くのアドバイスをしていただきました。セルビアが海外企業誘致のために多くの優遇策をお持ちであり、投資先としても魅力のある国であることが分かりました。皆さんも我が国の中小企業から海外展開のご相談を受けた時など、セルビアもその選択肢に加えていただければと思いました。
時間も忘れるほど興味深いご講演で、予定の2時間はあっという間に過ぎてしまいました。最後のQ&Aにおいても、ウクライナ問題やセルビアにおいて女性が活躍できる理由などの回答の難しい質問に対しても、ご丁寧に率直に答えていただいたのが印象的でした。あらためて、素晴らしいご講演をしていただいた3人の方々にお礼を申し上げたいと思います。
城南支部 石田克己