「城西プロコン養成塾(JOPY)」 第2回開催報告
城西支部 濵本 翔平
7月16日(土)、第2回城西プロコン養成塾(以下JOPY)が開催されました。
今回は、宮井英行講師(東京協会会員)による「コーチングによる助言能力向上」、畑中修司講師による「中小企業のマーケティング」の二本立ての講座でした。
前半の「コーチング」講座では、第1回講座のテーマ「伝える」に対して、「聴く」をテーマに、中小企業の創業社長を想定したコーチングを学びました。基本的なコーチングスキルの学習に加えて、社長役・診断士役に分かれて、コーチングのロールプレイも行いました。一般的に、中小企業の創業社長には、「孤独」「弱みを見せない」等の傾向がみられます。そのような社長に、「問題解決策を自身の言葉で発言させること」をゴールに、コーチングに挑戦しました。
診断士の役割の1つは、現状の問題とその解決策を相手に提示することですが、それを実行に移してもらうためには、相手が「腹落ち」していることが重要です。コーチングは、そうした「腹落ち」感を醸成するために、相手との対話を通じて、解決策を「考えさせ」、「気付かせ」、「自身の言葉で言語化させる」ことであると学びました。一方で、その実践は一筋縄ではいかず、ロールプレイでは、所定の時間内でコーチングのゴールを達成するために、各メンバーが悩みながら、対話に様々な工夫を取り入れていました。ロールプレイ後には、自身の振り返りに加えて、第三者・社長役からの客観的なフィードバックも行われ、コーチング力向上に向けた多くの学びを得る機会となりました。
後半の「マーケティング」講座では、美容室業界の事例をベースに、マーケティングの実践的なフレームワークを学習した上で、メンバーが実際に提供したい商材に置き換えて、その使い方を実践しました。マーケティングに関わる、3C・AIDMAといった一般論的なフレームワークは、診断士なら誰しも学習しています。今回は、それをさらに踏み込み、具体化したフレームワークを学習しました。また、学んだフレームワークを実際に活用して、自身が提供したい商材を顧客に勧めるためのロジック・ストーリー構築に挑戦することで、より実践的なマーケティングの進め方を理解することができました。
いずれの講座も、ワーク形式を多く取り入れ、講師の方から学ぶだけではなく、メンバー間でも互いの気付きを共有し合うことができました。様々な視点・考え方に触れながら、診断士に必要な実践的スキルを習得する、充実した1日となりました。