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中小企業診断士による社会貢献事業(経営理論実践研究会)について

城東支部 佐々木 靜

8月1日(月)~2日(火)、広島県神石高原町の若手・中堅職員を対象とした、「経営デザインシート(KDS)」作成研修のため、二度目の現地訪問を実施しました。今回の研修は一方的な座学だけでなく、ディスカッションを交えながら職員の皆様がKDSを作成していくものです。オンラインではお互い柔軟なコミュニケーションがとりづらい面もあるため、訪問できる回は貴重です。診断士メンバー一同、入念な事前準備の上、臨みました。

研修は、大きく分けて3つのテーマで行いました。まずは元城東支部会員で現広島県協会会員の吉原伸二会員の導きにより、KDSの左側上部に該当する「神石高原町の目的・目標」「現状分析のまとめ」をワークショップ形式で実施しました。参加いただいた職員の皆様は、出身も住む地域も職歴も担当業務も異なる方々であるため、多様な意見を持っており、この研修に参加することで職員同士、知らなかった神石高原町を発見できたようです。

続いて佐々木靜会員にて、「これからの外部環境を考える」をテーマにワークショップを行いました。6月の初回研修でも町の30年~50年後のビジョンを描きましたが、どうしても今の延長線上を描いてしまいがちです。思考を大きく飛躍させるため、事前のインプットで様々な工夫を凝らしました。未来はこれまでの想像を超えると割り切れたのか、期待通りの飛躍した意見がたくさん飛び出しました。終了後のアンケートでも「未来のことを考えるのは楽しい!」という感想が寄せられました。

2日目は金井秀悟会員により、「神石高原町のビジョンを策定する」ことを目標にワークショップを行いました。研修の冒頭に神石高原町政策企画課 後藤課長補佐よりいただいた「みらいは変えられる」というメッセージを心に刻み、自分たちが30~50年後どのような姿になっていたいか、改めて考えていただきました。一人一人が真剣に取り組み、何を大切に思っているのかがとてもよく伝わってきました。意見を集約する際には、フレーズにもこだわる発言が多くあり、なかなかまとまらない状況になりました。これは本当に神石高原町の未来を自分事としてとらえ、納得いくビジョンを作りたいという姿勢だからだと思います。

今回の訪問では参加者全員が肚落ちできる内容に1本にまとめていく、というのが大きな山場でした。苦労はしながらも、現状分析は形にすることができました。9月からはいよいよ具体的に未来を描くフェーズです。参加者の皆様が町の未来を担う人材となった際に、この研修での経験が一助となれる様、引き続きメンバー一同努めて参ります。

 

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