[2022/08/14]地域支援ノウハウ集・中小企業施策活用事例集セミナー(オンライン)開催報告
城東支部 海野 大樹
8月14日(日)、地域支援ノウハウ集・中小企業施策活用事例集の支援事例についてセミナーを開催し、21名の方にご参加いただき、城東支部の会員2名の講師にご登壇いただきました。
・「オンライン・ツーリズムによる売上向上と地域の魅力発信」(地域支援ノウハウ集より)講師:井上有弘会員
井上有弘会員は、2020年春にオンライン会議システムを活用した少人数のオンラインイベントの開催ノウハウを作成された、オンラインイベントの先駆者であり、現在でも活動中とのことでした。コロナ禍で落ち込んだ地域の食材や特産品などの消費を喚起し、終息後に観光に来ていただくために立ち上がられたとのことです。事前に食材等を送付した上でオンライン飲み会を開催するという現在一般的となった手法とノウハウは「地域創生☆政策アイデアコンテスト2020」(主催:内閣府地方創生推進室、共催:経済産業省)で優秀賞を受賞されております。この内容を2日でまとめ上げられたとのことですが、発想力と試行錯誤の中で生まれたノウハウの構築力とまとめ方は素晴らしいものでした。中小企業は資源が限られる中、コストを掛けずにオンラインイベントを開催するためのノウハウは勉強になり、応用範囲の可能性を感じることができました。
・「『INPIT 知財総合支援窓口』の活用事例」(中小企業施策活用事例集より)講師:北村真之会員
北村真之会員は、INPIT(独立行政法人 工業所有権情報・研修館)で知的財産戦略アドバイザーを務められる知的財産の専門家です。知的財産は企業支援に欠かせない内容であり、今後の中小企業診断士活躍に役立つ内容について、ご講演いただきました。INPITは特許情報プラットフォームJ-PlatPatの運営組織であり、私も含めて日常利用される方は多いとは思います。本講演は、知財総合支援窓口の制度と中小企業診断士の関与を分かりやすく説明いただき、勉強になりました。これまで知的財産は特許権や商標権などの産業財産権が中心と考えておりましたが、ノウハウ保護や情報管理規程の方が中小企業の支援には必要であるとのことでした。また、国内の中小企業であれば気軽に電話すれば支援を受けられるので、中小企業診断士として関与しやすいとのことでした。今回の講演で知財総合支援窓口の専門家など、知的財産に関わりたいと考えられた参加者は多かったのではないかと思いました。
・セミナーを開催して
講師の皆様、セミナー参加者の皆様、お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。セミナーを開催して、地域支援ノウハウ集や中小企業施策活用事例集は中小企業診断士の可能性を広げ、得られた知見やノウハウは中小企業診断士として社会貢献につなげることにもつながると確信しました。また、セミナー後のアンケートで執筆をしたいと回答された方が大半であり、参加者の意識の高さには驚かされました。今回のセミナー開催で地域支援ノウハウ集や中小企業施策活用事例集の意義を伝えることができ、効果的なセミナーであったと考えました。