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城西プロコン塾 商店街診断活動報告 ~永遠に幸福な街を目指して~

城西支部 伊藤 敬久

1.JOPY18期 商店街診断の概要

私たちは、杉並区にある永福町商店街振興組合の商店街診断を実施しました。永福町は吉祥寺・新宿・渋谷といった大都市へのアクセスも良く、近隣には大学も多いことから、閑静でありながらも若者も多く住む人気の街です。永福町商店街振興組合は永福町の地域コミュニティの担い手としてイベントの企画、街灯の整備など重要な役割を果たしておりますが、近年はコロナによる売上の減少、組合員の高齢化、若者離れなどによる賑わいの低迷といった問題を抱えています。商店街診断を通して、永福町の資源や強み、組合員・来街者の声などを分析し、商店街活性化のための提案を実施しました。具体的な活動は以下のとおりです。

(1)実施期間:2022/9/4(日)~2022/10/3(月)
(2)実施人数:20名(JOPY18名と指導員2名)
(3)商店街診断概要
イ.現状の把握
①商店街組合理事のヒアリング(コロナ禍のため街頭調査の空き時間時に簡単なヒアリングを実施)
②商店街組合員へのアンケート調査(70名から回答受領)
③街頭調査: 2日間 10時から19時に実施
通行者アンケート調査(177名から回答受領)/通行量調査(駅前4か所で実施)
ロ.提案資料作成(パワーポイントで138ページ)
①現状の分析
②組合への提案
ハ.商店街組合理事への報告(コロナ禍のため代表者が報告)

2.商店街診断活動の詳細

商店街診断で特徴的なのは最初に実施する街頭調査です。メンバー総出で通行者にアンケートのお願いをしたり、通行量を測ったりと普段は行わないフィールドワークを2日続けて実施して、終わった翌日はぐったりだったのを覚えてます。しかしながら、活動を通すなかでメンバーとの絆を深めるとともに商店街を行きかう人々の声を聴く経験は代えがたいものとなりました。
次に、街頭調査や事前の調査に基づき、提案資料の作成となりましたが、今回の商店街診断では「①組合の活性化」、「②商店街の賑わい」、「③組合加盟店の増加・繁盛」の3つの観点から施策案をまとめました。メンバーがみな積極的に意見を出したため、それらのなかから意見を絞り込むのが大変でした。

最後に、作成した提案資料を商店街組合理事に報告しました。報告を受け入れてもらえるか不安でしたが、熱心に聞いてくださり、いくつかの案は即採用していただけるとのことで大変嬉しく思いました。報告の後、理事の方・指導員の先生とディスカッションをした際、本当に商店街のことを思い、さまざまな取り組みをしてきたことを熱く語っていただいた組合理事の姿、およびその商店街に長く伴走支援をし、この場でも商店街のことを考えて提案をする指導員の先生の姿には胸を打たれました。今回の提案が少しでもお役に立てることを願うばかりです。

3.さいごに

私は取りまとめの立場でしたが、メンバー全員の協力的な姿勢と頑張り、指導員の温かい指導、商店街組合の協力により非常にいい活動、提案ができ、本当に感謝するとともにいい経験をさせていただきました。地域の社会活動に貢献することも中小企業診断士の重要な使命のひとつであると考えます。是非、一度、商店街診断に参加してはいかがでしょうか?

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