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中小企業診断士による社会貢献事業(流通問題研究会)について

「ハンドメイド作品の魅力を伝える写真の撮り方講座」開催報告

城西支部
鈴木 友也

城西支部・流通問題研究会では、令和4年度社会貢献事業としてハンドメイド作家支援活動を行っています。ハンドメイド市場は、既製品にはないオリジナリティやストーリー性のあるものづくりが支持されて年々拡大しています。一方で、ハンドメイド作家の多くは個人であり、趣味の世界から事業化につなげるまでの課題も少なくありません。

今回は、マーケティング施策の支援として、1月29日(日)、ハンドメイド作家を対象に「ハンドメイド作品の魅力を伝える写真の撮り方講座」を開催しました。講師として、プロカメラマンであり中小企業診断士としてもご活躍のフォト・パートナーズ株式会社代表取締役石田紀彦氏を招き、売上アップにつながる写真の考え方と、スマートフォンでも可能な撮影テクニックについてご講演いただきました。

ハンドメイドと一括りに言っても、扱うジャンルや商品特性は多種多様です。アクセサリーから食器まで様々な専門分野を持つ参加者に向けて、「写真を撮る目的」の再認識から講座はスタートしました。①ブランディング写真、②商品写真、③説明写真、と売上につながる写真の役割を3つに分け、「誰に向けた写真で、どのように引きつけるか」明確な狙いを定めた写真について実例とともに学びました。「買いたくなる写真」「高級感のある写真」など漠然とした感覚で捉えていたものが、中小企業診断士ならではの経営的視点で説明することで焦点が定まり、普段の写真の見え方が大きく変わった瞬間でもありました。

 

撮影技法についての知識を一通り学んだ後、講座の後半はいよいよ撮影テクニックの実技指導です。参加者自身のスマートフォンで順番に被写体の林檎を撮影しながら、「光の方向」と「光の質」による変化を手元の写真で確かめます。「写真を撮る時は必ず部屋の電気を消しましょう」「次は被写体の後ろに回り逆光で撮ってみましょう」と石田講師のテンポのよい指導のもと、被写体をアクセサリー作品に置き換えて撮影した時には、「撮り方で見映えが全然違う!」といった驚きの声も上がりました。

質疑応答のなかでは、「例えばこの写真はどう光を当てると撮れるのでしょうか?」と参加者の気になる作品写真に対しての解説と実演も行われました。講座終了後も時間いっぱいまで参加者同士の情報交換は続き、ハンドメイド作家のリアルなつながりや交流の場の創出にも貢献できたように思います。

※ 流通問題研究会ハンドメイド作家支援分科会では継続的な支援活動を行っています。2月12日(日)には、ハンドメイド作品の値付けやトラブル対応をテーマにした経営セミナーを開催しました。

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