城西プロコン養成塾(JOPY)19期 第2回講座開催報告 「~クライアントを知り、活かすために~」
城西支部 磯邊 大輔
2023年7月15日(土)、城西プロコン養成塾(JOPY)19期の第2回講座が開催されました。今回は、宮井英行講師による「コーチングによる助言能力向上」、畑中修司講師による「中小企業のマーケティング」の二部構成でした。
前半の「コーチングによる助言能力向上」講座は、創業社長との1対1でのコミュニケーションの場を想定したもので、「聞く力」を高めることで相手(社長)に対して影響力を発揮することを目的としています。この講座では、初めにコーチングとは何を確認した後、コミュニケーション相手の中小企業の社長の性格や振る舞いにはどのような傾向があるかを受講メンバーで話し合いました。この話し合いでは「弱みを見せられず孤独」、「人を引き付ける魅力がある」、「強いリーダーシップがある」などの傾向が挙がりました。 こうした特徴を持つ社長に対するコーチングを実践するため、受講メンバーが社長役、診断士役、評価者役に分かれてロールプレイに挑戦しました。診断士役は社長役に対するコーチングに挑戦し、ロールプレイが終わると、社長役、評価者役からコーチングの評価を受け、自分自身でも振り返りを行いました。 この評価受けて自分のコーチングの至らない点や他のメンバーの良い部分を把握し、コーチングの習熟度を向上させて本講座は終了となりました。
「中小企業のマーケティング」は、美容室業界を例にしたマーケティングとその実践がテーマです。この講座ではマーケティングで使うビジネスフレームワークを確認した後、それを具体的な事例に落とし込んでいきます。定量的な数値を元に行う現状把握から、他社との差別化を徹底的に意識した製品開発、プロモーション実行までの一連の流れを確認し、2つのワークに入ります。1つ目のワークは美容室業界のケーススタディで、ケース内容を元に自分の考えをまとめ、他のメンバーと意見交換することで理解を深めていきました。2つ目のワークは、対象製品を自分が在籍する会社のものに置き換えて行いました。このワークでは受講者がよく知っている製品をターゲットにして進めていくため、学びをより身近なものとして実感できました。この講座は美容室業界を例にした講座ですが、その内容は業界を問わず幅広く活用できるものでした。
どちらの講座も両講師の診断士としての活動経験に基づいた内容となっており、座学に留まらない非常に実践的な講座でした。前半の「コーチングによる助言能力向上」では、自分の視点だけではなく社長の立場を考えた視野の広いコミュニケーションの重要性を、後半の「中小企業のマーケティング」では、定量的なデータ分析と自社の強みを生かした差別化の大切さを実感しました。どちらの講座もワークが充実しており他の参加メンバーと意見を交換することが出来できたため、多面的に学べる密度の濃いものとなりました 。