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相手を知り己を知れば百戦してあやうからず
第4回 城北プロコン塾午前の部報告(2023年9月15日受講)

午前9時、すでに外は灼熱の太陽が照りつけるなか、別世界のように空調の効いた会議室で高木容子講師(東京協会会員)の「税法を踏まえた財務助言の仕方」の講義が始まりました。講師は診断士・税理士・社労士・行政書士のマルチライセンスをお持ちの凄腕ですが、講義はソフトな親しみやすい語り口で進められていきました。

税法・税務は論点が多岐にわたり、私がこれまで参加したセミナーでは、自分に必要なものをズバリと得られるものは少なかったのですが今回は違いました。多くの資料と事例を用いながら、「クライアントの診断先」「独立診断士」「副業診断士」の3者の視点から複数のトピックスについての解説があり独立診断士と企業内診断士がほぼ半々という同期受講生全員にとって有意義な内容でした。

税務申告書のサンプルを用いながら、前半は経営に必要な税務知識、問題となりがちな費用科目や減価償却の事例、青色申告・インボイス制度の活用などについて、後半は財務分析やCVP分析を財務申告書や決算書からアプローチし、事業を見える化することでコンサル業務に活かす手法を学びました。税務署が担税力・公平性・政策目的の達成の「税務の三原則」に基づいていることを理解することが大事というお話は、「相手を知り己を知ることの重要性」を説く孫子の兵法に通ずる興味深い指摘だと思いました。

私は総合商社に勤務する企業内診断士で、商社の個別事業のビジネスは中小企業経営と類似する点が多く、課題や打ち手にも共通点が多くあると感じています。本講義で学んだ内容は将来の夢である独立診断士だけでなく、今の企業内業務にも活かせる内容が盛りだくさんで、あっという間の3時間でした。

 

城北支部 大久保英明 okubo.hideaki0405=gmail.com
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