第19期城南コンサル塾実務実習(印刷業)に参加して
城南支部 西川 良祐
城南コンサル塾19期塾生4名で、秋山指導員、間部副指導員のもと、2023年9月28日から11月25日まで実務実習に参加しました。実習先は、東村山市で1975年から経営されている印刷業の中小企業です。
残暑厳しい9月28日の社長インタビューと工場見学に向けて当日午前中の打ち合わせでは、各担当が持ち寄ったインタビュー項目の検討から始めました。午後のインタビューでは社長と取締役のお二人に2時間近くのインタビューと工場見学とを行いました。実務実習2日目以降は、企業の現状分析を行いました。各自がインタビューを書き起こして、事実から読み取れる要素を抽出して整理しました。次に、事実に基づく現状分析から問題点を抽出し、ホワイトボードなどに書き出し問題の深掘りを行いました。その後、営業現場の現状理解のために営業所への追加インタビューを実施させていただきました。議論を重ねるごとに、実習先企業への理解を深める事ができたように思います。報告書の作成は、両指導員からアドバイスをいただきながら、直前の1週間はほぼ毎日オンライン会議を実施して完成させました。毎夜、睡眠時間を削って意見交換や編集作業を行ったことで報告書のクオリティをあげることができたと考えています。
11月25日の実務実習最終日、実習先の社長と取締役工場長に調査結果の報告を実施しました。報告会は予定時間を超過しましたが、社長はメモをとりながら報告を聞いてくださり、報告後には、取締役工場長から印刷工場の機械の一部廃止による効率化の是非に関して、ご自身のお考えをいただいて意見交換ができました。社長からは、「報告書から改めて課題が見えました、緊張感を持って経営に臨んできいきたい。」というお言葉を頂戴することができました。
今回の実習において、実習と議論の道筋を示しコンサルタントとしての姿勢や考え方を丁寧に教えて下さった秋山指導員、そして塾生の議論を見守りながら要所で必要なアドバイスや細かな報告書への添削を行って下さった間部副指導員に心より感謝しています。本当にありがとうございました。また、班メンバーの塾生は属性もバックグラウンドもさまざまでしたが、多様性のあるチームでの相互啓発が多くありました。
インタビュー前の企業情報の収集と分析、主観と事実を切り分けることの大切さ、社長の想いを引き出すコミュニケーション力、課題設定の重要性など、実習で得た多くの学びを活かせるよう今後とも努めてまいります。