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社会貢献事業SDGs経営支援チームTOKYO

城北支部 山本 一臣

SDGs経営支援チームTOKYOは、城北支部の公的サポート研究会の分科会で経営革新計画策定トライアルに取り組んだメンバーが中心となり、2022年10月に誕生いたしました。経営革新計画策定トライアルを蔵前の珈琲焙煎店である株式会社縁の木にご協力いただき2022年2月に行った際に、縁の木の代表の白羽さんがスタンプラリーを検討中と知り、企画段階からスタンプラリーを支援したのがきっかけです。企画がまとまりスタンプラリー参加店舗の支援を開始する段階でチームが誕生したのです。今年度は2023年4月から活動を開始しました。城北支部や中央支部などの診断士総勢14名で構成され、東京協会の社会貢献事業としてスタンプラリー「下町そぞろめぐり」の参加店42店舗の支援にスタンプラリーを楽しみながら取り組んでいます。

スタンプラリーを後援する蔵前商店街 関理事長(前列右から2番目)と
SDGs経営支援チームTOKYOメンバー

「下町そぞろめぐり」参加希望のお店は事前にウェルビーイング・サステナブルな取り組みとしてどのようなことを実施しているのかチェックシートでセルフチェックを行います。チェックをすると点数が計算でき一定点数以上のお店が参加できる仕組みとなっています。昨年度、診断士はお店がチェックした項目の具体的な内容をヒアリングし、スタンプ台帳となる冊子にヒアリング内容を紹介しておりました。また、冊子掲載写真の撮影や、店長コメントの作成支援など冊子製作全般への協力も実施しました。今年度はさらなるパワーアップを図り、冊子製作協力に加え、お店紹介を兼ねてお店のサステナブルな取り組みを note 記事として配信、お店の希望によりSDGs宣言書を作成し掲載しています。

ところで、白羽さんは「KURAMAEモデル」の発案者です。「KURAMAEモデル」とはアップサイクルのビジネスモデルで、「蔵前地区で、企業のモノづくりの技術や専門家のアイディアと、福祉事業所の手仕事を掛け合わせ、様々なプロダクトを企画開発する取り組み」です。2023年3月にソーシャルプロダクツ・アワード環境大臣特別賞を受賞しました。「KURAMAEモデル」には、例えば、廃棄される珈琲豆やパンの耳をビールの原材料の一部にする取り組みがあります。また地域の生ゴミを堆肥化する取り組みなども行なっています。これらに取り組むお店が「下町そぞろめぐり」に参加していますので、アップサイクルと関連した”実は奥深い”スタンプラリーになっています。

「KURAMAEモデルが目指すサーキュラーエコノミー」

そして、SDGs経営支援チームTOKYOの支援も「KURAMAEモデル」に広がりつつあります。「KURAMAEモデル」を見学に来る企業の方や議員の方々などへの説明対応を実施しましたし、他県での「KURAMAEモデル」講演会も開催いたしました。一方、もともとのスタンプラリー支援により、たとえば一部メンバーは区のSDGs経営相談員ですので、相談者への対応をする際に相談内容に応じて蔵前のお店の取り組みを具体的事例として紹介できるようになりました。また、相談に来た企業と蔵前の企業をつなぎ具体的なビジネスに発展した事例も出てきました。こちらも広がりを見せています。 来年度もメンバーのSDGs支援スキルの向上やお店とのリレーションの構築・深化、そして社会貢献のため、SDGs経営支援チームTOKYOは蔵前の様々な取り組みに対応していきます。

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