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BCP・CSR研究会の8月度例会報告

~大田区簡易型BCPシートの解説~

城南支部 安藤 一彦

私は8月1日(木)に開催された8月度研究会例会の講師として参加しました。全員で10名の会員参加があり、「A3・1枚で、BCP策定ができる~大田区簡易型BCPシートの解説~」について解説とQ&Aを行い、その概要を以下に紹介します。

  1. 大田区簡易型BCPシートの全体像
    ・2種類のシート、「災害編」と「感染症編」が用意されている。
    ・各編とも、A3サイズ・1枚にコンパクトに集約され、説明されている。
    ・用意されているシートは、BCPシート(PPT、PDF)、記入例(PDF)および作成用シート
    (紙媒体)と豊富である。
  2. BCPシート(災害編)
    記入例を参照しながら、以下のポイントを説明した。
    1)全体構成
    ・フェーズ1:「BCPで事前に備える」 (4ステップ゚)とフェーズ2:「緊急事態時の行動」
    (3ステップ)で構成。
    2)フェーズ1:最悪の事態をイメージし事前に備える
    ・基本方針、被害想定、災害のへの影響
    ・重要業務、目標復旧時間、必要な資源、資源を確保するための対策
    ●大田区の簡易版シートに、「重要業務の選定」と「目標復旧時間の決定」の検討フォーマットの記載がなかったので、検討フォーマットを追加し、説明した。
    ・財務状況の把握、資金調達・相談先、緊急時の体制や主要な取引先
    3)フェーズ2:緊急時の対応の流れ
    ・発災前の対応
    ・初動対応および事業継続対応についてのポイント
  3. BCPシート(感染症編)
    感染症編の構成は災害編と類似しているので、記入例を参照しながら、以下のポイントを簡略して説明した。
    1)全体構成
    2)フェーズ1:最悪の事態をイメージし事前に備える
    3)フェーズ2:緊急時の対応の流れ
  4. 中小企業のBCP策定率の調査データの紹介
    1)帝国データバンクの調査では、BCP策定率は15.6%(2024年度)。
    2)東京商工会議所の調査では、BCP策定率は27.6%(2023年度)。

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