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第1回 城北エリアBCP支援勉強会

城北支部 緑川 春樹

城北支部では、10月14日(月)豊島区東部区民事務所集会室にて「第1回 城北エリアBCP支援勉強会」を開催しましたので、以下の通りご報告します。

1. 趣旨
中小企業支援において、事業環境や気候変動に対するBCP策定の重要性が高まっています。
東京協会でも「オールハザード型BCP策定の高度化支援」を提言し、地域密着の中小企業診断士活用を検討しています。城北支部では、板診会を筆頭に早くから行政・議会と連携し、BCP策定支援で実績を上げて組織としての支援ノウハウを蓄積しており、他支部にとってもモデルケースになり得ます。
今後、各区会と支部が連携し、地域の経営力向上につながるBCP策定支援のスキームを作ることも提案されています。そこで、まずは中小企業診断士同士でBCPの先進的な取組を学ぶ場を持ち、今後の内外の議論や提携等に発展させていきたいと考え、本勉強会を開催しました。

2. 内容
勉強会は、城北支部を中心に45名の会員が参加し、以下のアジェンダに沿って行われました。12年の歴史をもつ板橋区簡易型BCP策定支援や介護BCP策定支援など、城北地域で培われたBCP策定支援の経験、ノウハウについて、各担当から貴重な情報の発表がありました。

① 支部長挨拶  弘田 智成会員
② 趣旨説明   大東 威司会員
③ BCP全体論  千種 伸彰会員
④ 板診会「簡易型BCP」概要と成果と課題 笹島 智会員
⑤ 板診会「介護BCP」概要と成果と課題 高橋 祐治会員
⑥ 行政支援から考える事業継続力     佐々木 広晃会員
⑦ 中小機構「ジギョケイ」取組内容     小沼 耕一会員
⑧ 被災事例から考えるBCP         正木 一弘会員
⑨ 診断士としてのBCP支援への臨み方 中谷 健会員
⑩ 全体質疑・パネルディスカッション

3. アンケート結果
勉強会参加者からは、BCP支援への関心と実践的な支援体制の強化を求める声が多く寄せられました。具体的には、「介護BCP」や「簡易型BCP」などの伴走型支援に参加したいとの要望や、簡易型BCP策定フォーマットへの関心が多かったです。また、経営相談や補助金相談を活用し、事業者の実態把握と営業体制の構築が必要との指摘もありました。行政、産業団体、金融機関との連携においては、予算の確保や周知活動の強化を求める声が多く、BCP支援の認知度を高めるとともに、防災だけでなく経営改善の視点から支援するべきという意見もありました。

4. 今後の展望
板橋区の先進事例を他区に展開し、城北支部と各区会が連携し外部機関への提言を強化していく事が重要となります。また、城北支部内でBCP策定ができる人材育成を進め、より多くの中小企業にBCP策定支援を行える体制の構築を目指します。本勉強会で得た知識や経験を活かし、継続的に支援活動を展開し、城北支部全体でBCP策定の重要性を広めていきます。

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