1. HOME
  2. Members
  3. 城西プロコン養成塾(JOPY)20期 商店街診断報告

城西プロコン養成塾(JOPY)20期 商店街診断報告

店舗の商店街組合への参加意欲を向上させるための取り組み

城西支部 松下 将俊

8月31日(土)から10月5日(土)にかけて、私たちは高円寺に位置する商店街の診断を実施しました。メンバーは指導員を含め、計12名。JOPY第20期のメンバー9名は、商店街診断がほぼ未経験でしたが、その挑戦に胸を躍らせていました。私はそのなかでリーダー役を務めさせていただきました。
診断先の商店街には多くの店舗が出店しており、今回はその商店街の運営を行っている理事会へのサポートであり「店舗が組合への参加意欲を高める」をテーマに診断業務を実施しました。

商店街理事との顔合わせ

診断日初日に理事会事務所にて商店街理事の方々と診断メンバーの顔合わせが行われ、商店街の現状について説明を受けました。理事長から、商店街という組織は、理事、商店街の店舗、そしてお客様という通常の企業とは異なる三者間の関係で成り立っていることを学びました。また、理事会のメンバーに対して質問を行い、会社経営に共通する課題だけでなく、店舗の商店街への参加意欲を高めたいという商店街特有の悩みについても伺い、診断期間中に解決すべき課題が明確になりました。

商店街調査

平日の最後である金曜日と休日の最後である日曜日の計2日間、診断先の商店街に実際におもむいて調査を実施しました。午前10時から午後8時まで、担当者が担当箇所におもむいて男女・年齢・交通手段別に通行人の情報を記録するという調査を行いました。同日に街頭アンケートも行い、商店街に対する住民の声や今後の期待を直接伺うことができました。
商店街調査では、メンバー各自が担当する店舗を訪問し、経営者へのインタビューを実施して店舗経営の課題や成功要因を収集しました。また、来街者アンケートでは、訪問者の属性や意見を分析することで、商店街の集客力や期待されるサービスを把握しました。
調査は丸一日かけて行われたため、終了後には疲労感がありましたが、メンバー全員が診断に必要な調査をやりきったという達成感も同時に感じられました。

資料作成

後日会議室に集まり、各自が統計資料から取得したデータや商店街の店舗、理事会に送ったアンケート結果などを持ち寄り、問題点の精査と解決策の提案を進めました。特に、来街者の意識調査の結果をふまえた具体的な施策提案を検討しました。担当者はそれぞれ、調査結果や実際に商店街を訪れて感じた課題を話し合い、メンバーや指導員のフィードバックを受けながら自分の担当部分の改善を続けました。議論は午前から夕方まで活発に行われ、帰宅後も他のメンバーからもらった指摘や自ら気がついた改善点を担当箇所に反映し、診断内容のブラッシュアップが続けられました。
診断作業中、メンバーには、商店街運営と店舗経営のバランスを考慮し、助言内容が一方に偏らないようにする難しさがありました。例えば、店舗の声を反映する一方で、理事会の全体利益も尊重するため、提案の際に複数回議論を重ねました。

発表当日

理事会事務所にて、完成した提案書の発表を行いました。理事会の方々は真剣な表情で発表に耳を傾けてくださり、発表内容のなかで示した提案についても納得した表情でうなずかれていました。私たちもその熱意に呼応する形で、各パートについて熱心に説明し、時間があっという間に過ぎました。最後には理事会の皆様から感謝の言葉をいただき、街頭調査や資料まとめに時間をかけたことが報われた思いになりました。

この1ヶ月間はあっという間でしたが、商店街という我々に取って身近でありながらも関わる機会がなかった団体に対して貢献することができ、その中でしか得られない経験やノウハウを得られることができ非常に実りある診断実習となりました。

感謝の言葉

この診断の機会をくださった商店街理事の皆様、ご指導いただいた指導員、副指導員の方々、そして約1ヶ月間ともに走り抜けたメンバーに深く感謝申し上げます。

関連記事

アーカイブ