三多摩支部TAMA活性化支援グループ 経営オープンセミナー
「中小企業における新事業推進・販路開拓の伴走支援モデル」 「経営力向上計画認定申請支援について」

三多摩支部 久保 広志
三多摩支部「TAMA活性化支援グループ」は、4月15日(火)に経営オープンセミナーをZoomによるオンライン形式で開催しました。セミナーは二部構成で、第1部は「中小企業における新事業推進・販路開拓の伴走支援モデル」、第2部は「経営力向上計画の認定申請について」というテーマで行われました。参加者は会員を含めて12名でした。
第1部の講師は酒井会員に務めていただきました。「中小企業における新事業推進・販路開拓の伴走支援モデル」では、企業の経営課題から新規事業の重要性や取り組むタイミングについて、中小企業白書のデータや事例を用いて説明していただきました。また、具体的な推進プロセスの例示とともに、後継者や従業員の創造力向上と戦略の検討について、SWOT分析や大企業で活用されている戦略フレームワーク「ビジネスモデルキャンバス」「バリュープロポジションキャンバス」を中小企業向けとして紹介していただきました。質疑応答では、プロセスの時間軸や社内主導で戦略を進める際の診断士の立ち位置やサポートポイントについて、講師の実践に基づく説明もしていただきました。
第2部の講師は阿部会員に務めていただきました。「経営力向上計画の認定申請について」では、支援の概要から始まり、各分類の変更を含めた詳細、認定申請の手続きの流れと認定時期と決算期の関係について、具体的な事例を用いた申請書類の説明をしていただきました。従来からの分類や数値の変化の確認の場ともなりました。質疑応答では、設備投資を実施しない企業のメリットについて、事業承継の特例などをあげて解説していただきました。また、認定取得が「持続化補助金の加点ポイントとなる」優位性についても説明していただきました。さらに、設備投資補助金と合わせてサポートに活用する点の重要性についても触れていただきました。
内容の濃い二部構成のため、時間が若干タイトに感じられましたが、異なる切り口のテーマであり、また両部とも実践に即した事例を示していただいたことで、多くの質疑と意見交換が行われ、受講会員の皆様の高い専門性と積極的な参加により、充実したセミナーとなりました。